文芸時評

大森望「新刊めったくたガイド」本の雑誌2001年2月号『エリ・エリ』他

  • 2017/09/06

”大きな物語”の復活なるか?小松左京賞受賞作『エリ・エリ』

一九八○年代以降(米国では七〇年代以降)のSF界では、"神"とか"人類"とか、そういう大上段に振りかぶった話を今さら大マジで書くのはどうよ。みたいな気分がなんとなく一般化し、読者の日常感覚に合った話が好まれる傾向が強かったんですが、二〇〇一年到来を機に"大きな物語"が復活の気配。

第1回小松左京賞に輝く平谷美樹『エリ・エリ』(角川春樹事務所)★★★☆は、神の問題とファーストコンタクトを正面から描く、まさに小松左京的な本格SFだ。題名の出典は、SF読者にもおなじみのイエス様の捨て台詞、「エリ、エリ、レマ・サバクタニ」(かみさま、かみさま、なんでおれをみすてるんや)。各章冒頭に革命家イエスとユダの物語を配しつつ、信仰に疑問を持ち始めた神父・榊の話と、地球外生命探査計画の進展とが並行して語られる。前作の『エンデュミオン エンデュミオン』は意欲的なアイデアに挑みつつも語りのレベルで消化不良を起こしていたが、本作では小説技術が見違えるように進歩し、SFに不慣れな読者でも問題なく読める(その意味ではむしろ、映画版の「コンタクト」に近いかもしれない)。宇宙へのアプローチは工学的というより哲学的・審美的で、日本的な文系SFの伝統を強く感じさせる。理工学系の宇宙SFが急増する中で、こうした小説が登場したのは、はたして特例的な先祖帰りか、それとも新世紀の先触れか。いずれにしても、二〇世紀日本SFの締めくくりにふさわしい力作だ。ただし問題は、百パーセント本格SFの雰囲気を持ちながら、SF的な驚きを提示する直前で優雅に幕が引かれること。構想中という続篇に期待したい。

エリ・エリ  / 平谷 美樹
エリ・エリ
  • 著者:平谷 美樹
  • 出版社:角川春樹事務所
  • 装丁:文庫(460ページ)
  • 発売日:2005-05-00
  • ISBN-10:4758431736
  • ISBN-13:978-4758431736
内容紹介:
「ホメロス計画」-信仰心を失った人類は、新たなる神を求めて地球外知的生命体との接触を試みていた。それは存続の危機にあった教会にとっても「神の科学的証明」による信仰回復の可能性を秘め… もっと読む
「ホメロス計画」-信仰心を失った人類は、新たなる神を求めて地球外知的生命体との接触を試みていた。それは存続の危機にあった教会にとっても「神の科学的証明」による信仰回復の可能性を秘めていたが、反体勢力による抵抗も進行していた。そんな中、地球外生命体からと思われる大量のニュートリノが観測されたのだが…。人類・神・宇宙の関係に鋭く迫る、第一回小松左京賞受賞の一大SF、待望の文庫化。

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一方、同賞佳作入選の浦浜圭一郎『DOMESDAY』(ハルキ・ノベルス)★★★☆は、恵比寿ガーデンプレイス(みたいな場所)に物体O(みたいなもの)が落ちてきて周囲から完全に孤立する話。外の状況は最後までわからない。閉鎖環境でのサバイバル物かと思えば、次々にとんでもない事態が。どうも異星人かなんかが人間を使って実験しているらしいが、意図も論理も不明。このブラックボックスの法則性の解明が登場人物たちの課題となる。ある意味で、現代版『ソラリス』的な構造だが、先の読めない展開と怪現象の描写が抜群に面白い。WHYを括弧に入れて現象だけを語る作風は「いまどきのSF」の典型にも見えるが、人間には理解できない論理を予感させる部分にSF的な興奮がある。『エリ・エリ』と正反対の思いきりへんてこな小説なので、両方とも必読。

Domesday  / 浦浜 圭一郎
Domesday
  • 著者:浦浜 圭一郎
  • 出版社:角川春樹事務所
  • 装丁:新書(214ページ)
  • 発売日:2000-12-00
  • ISBN-10:4894562723
  • ISBN-13:978-4894562721
内容紹介:
2001年10月22日。大音響とともに突如出現した「ドーム」によって、外界から隔離されてしまった東京のオリオン・ガーデン。閉ざされた世界の死闘の行方は? 第1回小松左京賞佳作受賞作。

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ハルキ・ノベルスからそれと同時に出た大迫純一の書き下ろし『ゾアハンター』(→GA文庫)★★★は、スーパーヒーローがモンスターと闘うB級痛快SFアクション。リーダビリティは抜群で、ノベルス娯楽SFの王道を再開拓する娯楽作だ。

ゾアハンター  / 大迫 純一
ゾアハンター
  • 著者:大迫 純一
  • 出版社:SBクリエイティブ
  • 装丁:文庫(360ページ)
  • 発売日:2007-09-14
  • ISBN-10:4797342951
  • ISBN-13:978-4797342956
内容紹介:
「アザエル計画」それは人類の環境適応能力を飛躍的に高め、どんな条件下でも生存可能な新人類を造り上げるという極秘プロジェクト。だがウィルスのヒトゲノム干渉によって生み出されたのは、… もっと読む
「アザエル計画」それは人類の環境適応能力を飛躍的に高め、どんな条件下でも生存可能な新人類を造り上げるという極秘プロジェクト。だがウィルスのヒトゲノム干渉によって生み出されたのは、新しい人類などではなく、人を喰らい、際限なく増えていく異形の生物「ゾーン」だった…。バトル・ホイールレースのデビュー戦で鮮烈な勝利を飾った黒川丈は、その祝賀会の会場で「ゾーン」に襲われ、行方不明となってしまう。だがそれは、苛烈な戦いの、ほんの始まりにすぎなかった。圧倒的なスピードと迫力で展開される超絶バトル。本物のヒーローが、ここにいる。

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角川春樹事務所の新刊をさらにもう一冊。岡本賢一の『ワイルド・レイン 3 覚醒』(ハルキ文庫)★★★☆は三部作の完結篇。トクマノベルズ版を改稿した『1』は、テグタニオ空間という魅力的なアイデアはあるものの文章スカスカの超能力アクションで、続巻を読む気力が萎えそうになるが、そこでやめてはもったいない。『1』を設定説明と割り切れば、『2』で元がとれて『3』でお釣りが来る。ディック的な世界観+超能力活劇のブレンドは竹本健治のSF作品とも共通するが(とりわけ、同時期に書かれた『鏡面のクー』とはプロットや肌合いも意外なほどよく似ている)、可読性ではこちらが上。たぶん読者層は全然違うと思うので、竹本ファンには岡本賢一を、岡本ファンには竹本健治をおすすめする。

ワイルド・レイン〈3〉覚醒  / 岡本 賢一
ワイルド・レイン〈3〉覚醒
  • 著者:岡本 賢一
  • 出版社:角川春樹事務所
  • 装丁:文庫(233ページ)
  • 発売日:2000-11-00
  • ISBN-10:489456789X
  • ISBN-13:978-4894567894
内容紹介:
謎の古代遺跡テグタニオ空間の刺客であり、娘であるチュリアと対峙したはずのレインは、なぜかその後の記憶もなく、1991年のアメリカの独房で目を覚ました。精神異常の無差別殺人犯として拘留されているレイン。西暦2500年の未来世界での壮絶な戦いは、すべてレインの妄想だったのか?圧倒的スケールで迫る、シリーズ最終作、堂々の完結。

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岬兄悟・大原まり子編の書き下ろしアンソロジー《SFバカ本》シリーズが、今度はメディアファクトリーから二冊同時に再々登場。七〇年代テイストの巻き込まれ型サラリーマンSF(平凡な会社員を奇想天外な事件が襲う)が中心で、野心的な実験とは縁がない分、リーダビリティは高く、一種ぬるま湯的な心地よさに浸れる。『宇宙チャーハン篇』★★★では、スケールの無意味な大きさが笑える谷甲州「スペース・ストーカー」と、本書収録作では例外的にオリジナルなネタを用意した牧野修「メロディー・フィアー」、『華氏四五一度』と『刺青の男』を自分の土俵で合体させた館淳一「お熱い本はお好き?」が収穫。『黄金スパム篇』★★☆のほうでは、大場惑の妙に切実感のあるワンアイデア・ストーリー「秒を読まれる」と、語りのうまさが光る岡崎弘明「とんべい」がいい。

SFバカ本 宇宙チャーハン篇 / 岬 兄悟
SFバカ本 宇宙チャーハン篇
  • 著者:岬 兄悟
  • 編集:大原 まり子
  • 出版社:メディアファクトリー
  • 装丁:単行本(413ページ)
  • 発売日:2000-11-00
  • ISBN-10:4840101736
  • ISBN-13:978-4840101738
内容紹介:
バカ本だからって…馬鹿にしないでください!!!全篇新作書き下ろし。奇作怪作妖作ぞろいのSFアンソロジー。

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SFバカ本 黄金スパム篇 / 岬 兄悟
SFバカ本 黄金スパム篇
  • 著者:岬 兄悟
  • 編集:大原 まり子
  • 出版社:メディアファクトリー
  • 装丁:単行本(389ページ)
  • 発売日:2000-11-00
  • ISBN-10:4840101744
  • ISBN-13:978-4840101745
内容紹介:
バカ本だから…笑ってください!全篇新作書き下ろし。奇作怪作妖作ぞろいのSFアンソロジー。

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徳間デュアル文庫の新刊を二冊。久々のオリジナル作品として大いに期待していた中井紀夫『遺響の門』★★は、ジュブナイルSF的な定型を意識しすぎ。この人のもっと型破りな小説が読みたい。東野司『真夏のホーリーナイト』★★★は《ミルキーピア物語》の姉妹篇的な新シリーズの第一弾。あいかわらず達者。

遺響の門―サイレント・ゲート  / 中井 紀夫
遺響の門―サイレント・ゲート
  • 著者:中井 紀夫
  • 出版社:徳間書店
  • 装丁:単行本(277ページ)
  • 発売日:2000-11-01
  • ISBN-10:4199050221
  • ISBN-13:978-4199050220
内容紹介:
なにかを理解すること、理解してもらうことなんて本当にできるんだろうか―。惑星グレイストームで暮らす高校生・遙は、街で出会った少女ヴィオレッタとともに、原住種族ウルボアイの村近くにあ… もっと読む
なにかを理解すること、理解してもらうことなんて本当にできるんだろうか―。惑星グレイストームで暮らす高校生・遙は、街で出会った少女ヴィオレッタとともに、原住種族ウルボアイの村近くにある巨大な「門」を訪れた。その場所は、ウルボアイと奇妙な交流をもつ謎の種族クランガの領域であった。クランガの抜け殻が、人類と星間戦争を続ける異星種族キラーバグの姿に酷似していることに気がついた遙。〈門〉で得た宇宙創世のヴィジョンは、遙の心に新しい意志を芽吹かせた。驚きに満ちた本格SF長篇。

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真夏のホーリーナイト―よろず電脳調査局ページ11  / 東野 司
真夏のホーリーナイト―よろず電脳調査局ページ11
  • 著者:東野 司
  • 出版社:徳間書店
  • 装丁:単行本(405ページ)
  • 発売日:2000-11-00
  • ISBN-10:419905023X
  • ISBN-13:978-4199050237
内容紹介:
神様なんて、どこにもいない―少女の心の叫びにシンクロするように、不思議な事件が多発しはじめた。自動販売機の失踪。公共施設のネット異常。電脳トラブルの解決を目的にした民間企業『ページ… もっと読む
神様なんて、どこにもいない―少女の心の叫びにシンクロするように、不思議な事件が多発しはじめた。自動販売機の失踪。公共施設のネット異常。電脳トラブルの解決を目的にした民間企業『ページ11』の大空藤丸は、調査の過程で失踪自販機の通信ログに残された謎の言葉を発見した。「聖夜に…」、その言葉の意味するものは何なのか?当初は悪質なハッカーの仕業かと思われていた事件だが、やがてその裏側にある、行き場をなくした想いの欠片が明らかになる…。“ページ11シリーズ”、ここに開幕。

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続いて海外。前回積み残したオースン・スコット・カード『エンダーズ・シャドウ』上下(田中一江訳/ハヤカワ文庫SF)★★★は、もうひとつの『エンダーのゲーム』。主役は、一歳
のときから(!)スラムで浮浪児として自活してきたビーン。ひ弱な彼が人間関係の力学に対する洞察のみを武器に生き延びてゆく前半はカード節の真骨頂。いい子すぎて苛立たしいエンダーに比べるとむしろビーンの話のほうが読ませるね──と思ったが、バトルスクール入所後はプチ・エンダー化。後半は原典と同じ話が別視点から語られる。小説技術と訳文の読みやすさでは原典を凌ぐが、ピーターが出てこないので画竜点睛を欠く。惜しい。

エンダーズ・シャドウ〈上〉  / オースン・スコット・カード
エンダーズ・シャドウ〈上〉
  • 著者:オースン・スコット・カード
  • 翻訳:田中 一江
  • 出版社:早川書房
  • 装丁:文庫(372ページ)
  • 発売日:2013-11-30
  • ISBN-10:4150113300
  • ISBN-13:978-4150113308
内容紹介:
エンダーの影の存在としてエンダーを補佐したビーンが見た『エンダーのゲーム』の真実とは…?恐ろしい昆虫の姿をした異星生物バガーの2度にわたる侵攻をかろうじて撃退した国際艦隊は、きたるべ… もっと読む
エンダーの影の存在としてエンダーを補佐したビーンが見た『エンダーのゲーム』の真実とは…?恐ろしい昆虫の姿をした異星生物バガーの2度にわたる侵攻をかろうじて撃退した国際艦隊は、きたるべき第3次戦争にそなえ、バトル・スクールを設立した。そこでは未来の指揮官となるべき少年少女が訓練にあけくれていた。スクール史上、最高の成績をおさめたエンダーとビーンの活躍を描きだす『エンダーのゲーム』姉妹篇。

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これが初翻訳となるデニス・ダンヴァーズの『天界を翔ける夢』(川副智子訳/ハヤカワ文庫SF)★★☆は、人類の大半が仮想現実環境〈ビン〉に移住した二〇八一年が舞台(現実世界の人口二百五十万に対し、ビンの人口は百二十億)。頑なに移住を拒む若者ネモは、ビンに住む両親を訪ねた折、運命の女性と出会う──ってことで、これは仮想現実版「ロミオとジュリエット」(+『レベッカ』とヒチコックを少々)。ミステリ的な謎は最初からバレバレなので驚きようがありませんが、ハリウッド・ロマンス的な語り口は手慣れたもの。イーガンが『順列都市』で捨てた部品を集めてつくったような小説なんだけど、楽屋落ちの小ネタはけっこう笑える。

国産ホラーに触れる行数がない。岩井志麻子の第二作『岡山女』(角川書店)★★★☆は探偵小説趣味も楽しい快作。

天界を翔ける夢  / デニス・ダンヴァーズ
天界を翔ける夢
  • 著者:デニス・ダンヴァーズ
  • 翻訳:川副 智子
  • 出版社:早川書房
  • 装丁:文庫(567ページ)
  • 発売日:2000-11-00
  • ISBN-10:4150113351
  • ISBN-13:978-4150113353
内容紹介:
21世紀、人類の大半は現世の肉体を捨て、ヴァーチャル・リアリティの楽園“ビン”に移住した。現実世界に残ったのは変人だけで、世界は荒廃するばかり。そんな世界に残っていた若者ネモは、一時… もっと読む
21世紀、人類の大半は現世の肉体を捨て、ヴァーチャル・リアリティの楽園“ビン”に移住した。現実世界に残ったのは変人だけで、世界は荒廃するばかり。そんな世界に残っていた若者ネモは、一時訪問した“ビン”で、エイミー・マンの唄を歌うロック歌手ジャスティンと出会う。現実にいるかぎり、手の届かないジャスティンとの恋に落ちたネモは…仮想現実の女性をめぐる、謎とロマンスにみちたネモの冒険を描く話題作。

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岡山女  / 岩井 志麻子
岡山女
  • 著者:岩井 志麻子
  • 出版社:角川書店
  • 装丁:文庫(243ページ)
  • 発売日:2003-07-10
  • ISBN-10:4043596030
  • ISBN-13:978-4043596034
内容紹介:
―左目が疼く。また、どこかで死霊が騒いどるんか。妾として囲われていた男に日本刀で切り付けられ、左目と美しい容貌を失ったタミエ。代償に手に入れたのは、暗い眼窩に映る禍々しい死者の影だった。やがて「岡山市内に霊感女性現る」と新聞でも取り上げられ、タミエの元に怪しい依頼客たちが訪れるように―。隻眼の女霊媒師を主人公に彼岸と此岸の間を体感する怪奇小説の白眉。

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【この文芸時評が収録されている書籍】
21世紀SF1000  / 大森 望
21世紀SF1000
  • 著者:大森 望
  • 出版社:早川書房
  • 装丁:文庫(591ページ)
  • 発売日:2011-12-07
  • ISBN-10:4150310521
  • ISBN-13:978-4150310523
内容紹介:
21世紀の到来とともに、ふたつの公募SF新人賞が新人作家を続々輩出し、新たなSF叢書"ハヤカワSFシリーズJコレクション"と"リアル・フィクション"がジャンルの中核を形成、… もっと読む
21世紀の到来とともに、ふたつの公募SF新人賞が新人作家を続々輩出し、新たなSF叢書"ハヤカワSFシリーズJコレクション"と"リアル・フィクション"がジャンルの中核を形成、日本のSF出版は充実の時代を迎えた-。月刊書評誌『本の雑誌』連載の「新刊めったくたガイド」から、2001年〜2010年のSF時評を集成。21世紀最初の10年に刊行された主要SF作品1000点を網羅した、現代SFガイドブックの決定版。

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本の雑誌

本の雑誌 2001年2月

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