物語消滅論―キャラクター化する「私」、イデオロギー化する「物語」 / 大塚 英志
物語消滅論―キャラクター化する「私」、イデオロギー化する「物語」
  • 著者:大塚 英志
  • 出版社:角川書店
  • 装丁:新書(228ページ)
  • 発売日:2004-10-01
  • ISBN-10:4047041793
  • ISBN-13:978-4047041790
内容紹介:
テロとの戦い、ファンタジーの世界的ブーム、ネットでの中傷による殺人事件…。いまや社会において人々を動かしているのは「物語」である。80年代後半にイデオロギーによる社会設計が有効性を失… もっと読む
テロとの戦い、ファンタジーの世界的ブーム、ネットでの中傷による殺人事件…。いまや社会において人々を動かしているのは「物語」である。80年代後半にイデオロギーによる社会設計が有効性を失い、複雑化する世界を見通すことが出来なくなった時、人々は説明の原理を「物語」の因果律に求めた。それは善と悪、敵対者、援助者など単純化された要素により成り立つ因果律である。それは分かり易さ故に人々を動員し政治をも動かし始めた。イデオロギーが「物語」に取って代わられた時代、世界はどこへ向かうのか?そのリスクはいかなるものなのか?「物語」が「私」と「国家」を動員し始めている。

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