前書き

『鏡リュウジの占星術の教科書 I:自分を知る編』(原書房)

  • 2019/04/02
鏡リュウジの占星術の教科書 I:自分を知る編 / 鏡リュウジ
鏡リュウジの占星術の教科書 I:自分を知る編
  • 著者:鏡リュウジ
  • 出版社:原書房
  • 装丁:単行本(296ページ)
  • 発売日:2018-12-10
  • ISBN-10:4562056150
  • ISBN-13:978-4562056156
内容紹介:
鏡リュウジ流の西洋占星術のメソッドを基礎から徹底解説。まずは本書でホロスコープが読める、描けるようになろう。ネイタルチャート(出生図)に表れる、性格、心理、人生の目的……自分を知るためのマップが手に入ります。『II:相性と未来を知る編』も同時発売。
心理学的アプローチをまじえた占星術では日本の第一人者である著者が、自身のメソッドを基礎の基礎から徹底解説。古代からの知恵に謙虚に耳を傾け、宇宙と己を知ることで充実した人生を送る――本書では、そのための手法をわかりやすく記しています。著者の思いをストレートに伝えた『I:自分を知る編』の前書きを公開します。

星を読むことは自分を読むこと

みなさんは、「ホロスコープ」をご存じでしょうか。
ホロスコープとは、自分が生まれたときの太陽系の惑星の配置を一枚の図表に書き表したもの。
惑星の配置? ロケットを飛ばすわけじゃあるまいし、そんなものが何の役に立つの?
たしかに、気の遠くなるほど遠くにある星の動きは、一見僕たちの生活とは何の関係もないように思えます。

けれど古代から、知恵のある人たちは複雑な星の動きと地上の出来事との間に、目には見えない繊細なつながりがあることをとらえてきました。これが占星術の始まり。
古代からの思想では大宇宙は小宇宙たる人間と相似形だと考えられていたのです。

ユングをはじめ現代の深層心理学者は、この古代からの知恵に心理学的な真実があることを発見しました。
古代の人々がつむいだ星座や惑星の物語は僕たちの心のなかで起こるドラマであり、そしてなぜか実際の天体の惑星と心の動きは連動しているように見えるのです。

もちろん、この前提を信じてくださらなくても結構。占星術は科学ではありませんから。
しかし、自分の目には見えない、科学のメスでは解明できそうもない神秘的なものを相手にするときには、謙虚に古代からの知恵に耳を傾けてみてもいいのではないでしょうか。
ホロスコープを一度体験すれば、そのメッセージの面白さのとりこになることは間違いありません。

大宇宙のマップは、あなた自身の内なる宇宙のマップにほかなりません。
己を知ることこそ、充実した人生を生きるために必要なこと。
大航海時代の船乗りたちが星を頼りに大海原へと旅立ったように、現代を生きる僕たちもまた、ホロスコープを頼りに人生の航路の舵取りをすることができます。

本書を、星空と自分自身を愛するすべての方々にお贈りします。

[書き手]鏡リュウジ(心理占星術研究家・翻訳家)
鏡リュウジの占星術の教科書 I:自分を知る編 / 鏡リュウジ
鏡リュウジの占星術の教科書 I:自分を知る編
  • 著者:鏡リュウジ
  • 出版社:原書房
  • 装丁:単行本(296ページ)
  • 発売日:2018-12-10
  • ISBN-10:4562056150
  • ISBN-13:978-4562056156
内容紹介:
鏡リュウジ流の西洋占星術のメソッドを基礎から徹底解説。まずは本書でホロスコープが読める、描けるようになろう。ネイタルチャート(出生図)に表れる、性格、心理、人生の目的……自分を知るためのマップが手に入ります。『II:相性と未来を知る編』も同時発売。

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