内容紹介:

ずっと人間と共に暮らしてきた見えない存在――家、土壌、人体など、あらゆる場所に存在するバクテリア。人に害を与えるものとされがちだが、現代ではさまざまに有益な形で役立てられている。… もっと読む

ずっと人間と共に暮らしてきた見えない存在――

家、土壌、人体など、あらゆる場所に存在するバクテリア。人に害を与えるものとされがちだが、現代ではさまざまに有益な形で役立てられている。多様な形、動き、はたらきをもつバクテリアについて、美しく彩色した図版で迫る。

本書に掲載している拡大したペトリ皿はそれぞれが小宇宙の世界に似ている。ある画像を見ても、それが海底に存在している何かなのか、あるいは遠い銀河を着色した画像なのかを見分けることは難しい。こうした尺度を変えても変化しないペトリ皿の性質に触れれば、バクテリアの世界からより広い宇宙における生命の可能性について思いをはせることもできる。生きているバクテリアを観察するとき、私たちはこのような微生物と私たちが共有する環境についての物語を読み解き――究極的には生命それ自体についての理解を深めることができるのだ。
（本書より）


目次

まえがき
はじめに

1 ミクロの宇宙
第1章 生命の起源 私たちの微生物学的祖先
第2章 素晴らしいながめ バクテリアを同定する
第3章 増殖と出現 単細胞から複雑なコロニーへ

2 私たちの中のバクテリア
第4章 最初の出会い 生まれる前
第5章 勇敢なる探検者たち 私たちの皮膚の上
第6章 我が家のように 私たちの消化管の中

3 私たちの身のまわりにいるバクテリア
第7章 あふれるほどのゲスト 私たちの家の中
第8章 競争と共存 私たちの社会の中
第9章 バクテリアの分布図 私たちの地球上

4 バクテリアと人類の未来
第10章 混沌を利用する バクテリアのデザイン
第11章 生態を配線しなおす バクテリアをプログラムする

あとがき
参考文献
クレジット
謝辞
著訳者経歴

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