1『米原昶の革命: 不実な政治か貞淑なメディアか』(創元社)
理念より影響力、公式の正しさの狭間副題はロシア語通訳でエッセイストだった米原万里(よねはらまり)の『不実な美女か貞淑な醜女か』(新潮文庫)に由来する。米原昶(いたる)は米原万里の父親。社会主義に目覚…


理念より影響力、公式の正しさの狭間副題はロシア語通訳でエッセイストだった米原万里(よねはらまり)の『不実な美女か貞淑な醜女か』(新潮文庫)に由来する。米原昶(いたる)は米原万里の父親。社会主義に目覚…


累犯障害の受刑者と向き合う「『科学性』『専門性』『主体性』といったことばだけでは語りきれない地点から≪ケア≫の世界を探ります」という「シリーズ ケアをひらく」の一冊である。ケアは、現代社会を象徴する課…


コロナが 「賃貸族」を再考させたはじめまして、みなさん。モトザワです。57歳、独身、子なし、住宅大好きな「住み道楽」のフリーライターです。いきなりですが、質問です。コロナは、あなたの生活を変えましたか…


民衆像の映す新世紀の課題二十世紀は「民衆」の時代だが、その民衆をいかにとらえるかで、多くの思想や学説や運動が試行錯誤を繰り返した。現在の時点から見れば、民衆というもののトータルな把握に成功した数少な…


2011年4月。東電福島第1原発の破滅的な事故から1カ月後、ひとりの老人が自殺した。102歳だった。温和な老人を追い詰めたのは何だったのか。ジャーナリストが追及する長編ノンフィクション。その人、大久保文雄は福…


人間と文明に対する根本的な視座あたりまえのことだが、性欲の研究は人間にとって根本的に大切なことである。なぜなら、性欲がなければ人間は生じない。遠い話からはじめる。京都帝国大学文科大学・初代学長は狩野…


えっ? んで? だから何? 村上春樹の書き下ろし長編小説『アフターダーク』を読みながら、読み終えた後もしばらく渦巻く脳内クエスチョン。これが出版される前、版元の講談社は粗筋に関して箝口令めいたものを敷い…


書状から読む無名女性の生き様二百年以上前の無名の女性の研究は困難を極める。女性の史料は少なく、研究がワンパターンに陥りがちであった。日記や随筆を遺(のこ)すのは、学者や医者の娘が多い。紀州藩の学問一…


人物の動かし方に新境地これまで藤沢周は、都会生活に疲れた、主に男を描いてきた。仕事で追い込まれたり、男女関係に倦(う)んだり。それはときに激烈な事件に発展することもあるけれど、たいていは、妄想を爆発…


心理の起伏静かな広がりこの短篇集に収められた小説は、あまりいま流行っているものとは言えないかもしれない。そもそも小説に流行りなんかあるのか、と言われれば、それは明らかにある。あるが、そんな流れに与し…
