1『老後の家がありません-シングル女子は定年後どこに住む?』(中央公論新社)
コロナが 「賃貸族」を再考させたはじめまして、みなさん。モトザワです。57歳、独身、子なし、住宅大好きな「住み道楽」のフリーライターです。いきなりですが、質問です。コロナは、あなたの生活を変えましたか…


コロナが 「賃貸族」を再考させたはじめまして、みなさん。モトザワです。57歳、独身、子なし、住宅大好きな「住み道楽」のフリーライターです。いきなりですが、質問です。コロナは、あなたの生活を変えましたか…


馬場文耕なる者、けしからんと獄門馬場文耕(ぶんこう)の本は無ければ、日本国に甚大な悪影響が及ぶ「文化のインフラ本」だ。文耕は江戸の講釈師だが、大江戸ジャーナリズムのチャンピオン。徳川政権の暗部恥部を…


2025年「この3冊」<1>藤井 一至『土と生命の46億年史』(講談社)<2>トマス・ハートッホ、水谷淳訳『宇宙・時間・生命はどのように始まったのか?』(ニューズピックス)<3>ローラ・トレザウェイ、尼丁 千…


スパイ小説、語りに仕掛けオックスフォードの元教員ペリーは彼の恋人で弁護士のゲイルと訪れたカリブ海のリゾート地で、ロシア人の富豪ディマからテニスの試合を申し込まれる。だが、武装した護衛に守られ、5人の…


四日間の空白――沢村貞子の日記文学鳥追い女のような編笠(あみがさ)をかぶせられた私はしんと静まりかえった廊下を、奥へ奥へとみちびかれた。きこえるのは、あけしめする錠のキンと高い音と、自分の藁草履(わら…


女性同士の連帯と「ケアの倫理」「ノンストップ・ノワール小説!」と帯に記された本作は、コロナ禍に伴走するかのような新聞連載小説だった。かつてない疾走感に後半の祝祭感もあいまって、押し流されるように一気…


「忘れることはなくなること」への対抗「今から十年くらいあとの話」柴崎友香の新作『帰れない探偵』は、七つのセクションでできている。そのセクションにはそれぞれ題名が付いていて、独立した短篇を集めた連作…


2025年「この3冊」<1>村田沙耶香『世界99』上・下(集英社)<2>シーグリッド・ヌーネス、桑原 洋子訳『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』(早川書房)<3>鈴木結生『ゲーテはすべてを言った』(朝日新聞出版)…


歩み、言葉、時間…日常に潜む人間関係今はもう会えなくなってしまった人と最後に会った日のことを思い出すと、その日が最後になるとちっとも思っていなかった自分を呪い始めるが、その手の呪いは誰もが持っている…


他者とつながる力 ケアを「自律」にずっと不思議だったのだ。著者の小川さんは英文学者で、ロマン主義文学の研究者であり、臨床家ではない。にもかかわらず近年のケア論ブームを先導し、ケア論の先駆者であるギリ…
