1『もう通勤電車で下痢にならない! すべてのお腹弱い系を救う40の方法』(祥伝社)
毎朝の通勤中、便意に襲われることはないでしょうか。途中下車をして駅のトイレに駆け込んでも、長蛇の列で地獄。かといって遅刻しないために、会社や学校まで我慢し続けるのも、限界とのはざまでギリギリの闘いを…

毎朝の通勤中、便意に襲われることはないでしょうか。途中下車をして駅のトイレに駆け込んでも、長蛇の列で地獄。かといって遅刻しないために、会社や学校まで我慢し続けるのも、限界とのはざまでギリギリの闘いを…
恥ずかしげもなく書いてしまうが、私は日本人の国民的教養となっている幕末の志士物語にかんしては、ほとんど無知だ。司馬遼太郎小説をまったく読んだことがなく、NHK大河ドラマもほとんど見ることなく過ごして来た…
あたかも人格をもったような家で詩は私は読んでいないが、『独り居の日記』『ミス・スティーブンスは人魚の歌を聞く』『今かくあれども』……と、メイ・サートンの数少ない本は、私を深く癒してくれるものであった。…
寄り添う言葉に耳を傾けて 〈透明性〉に取り憑(つ)かれた社会では、〈謎〉は解明されるためだけにしか存在しないかのようだ。だから、すぐに正解を欲しがる人には、運河のそばの狭い雑居ビルの4階にあるあの探偵…
一つのテーマに沿って、毎回三首の短歌が紹介される。それぞれの短歌の鑑賞文は、テーマについての著者のエッセイでもある。家族、恋愛、老いといった普遍的なテーマから、夫婦別姓、過労死、単身赴任といった現代…
何人もの平出隆がいる。架空の国の切手ばかりを描いた画家の足跡をたどる『葉書でドナルド・エヴァンズに』、自宅に遊びに来る仔猫との淡交を綴った小説『猫の客』、教授を務める大学の研究のための休暇を利用して…
出会いのなかに帰る家がしんみりしたあとは、ほがらかに。明るく振る舞ったあとは少し真面目に。まっすぐいきすぎたあとは、ユーモアと笑いをまじえて、頁(ページ)をやわらかく整える。最後にやってくるのは、な…
「日本人論」であることに力点タイトルにある「醜さ」とは街並み・景観のこと。ヨーロッパでは古びた建物をそのまま使い続け、必然的に建築物は街並みに溶け込んでいる。ビルひとつを新築するにも図面を当局に提出…
「表紙」から導く作家の深層サリンジャー「ライ麦畑でつかまえて」の、あの有名な主人公ホールデンの人物造形を通じて作家や作品の謎に迫ったとかそんな内容を想像させるタイトルだが、全然違う。ペーパーバック版…
恋愛小説と推理小説の芳醇な結婚アガサ・クリスティと並んで、英国探偵小説のいわゆる黄金期を飾る作家の一人であるドロシー・L・セイヤーズに、ピーター・ウィムジイ卿という貴族探偵をシリーズ・キャラクターと…