1『聖母の贈り物 (短篇小説の快楽)』(国書刊行会)
トヨザキ的評価軸:◎「金の斧(親を質に入れても買って読め)」「銀の斧(図書館で借りられたら読めば―)」「鉄の斧(ブックオフで100円で売っていても読むべからず)」たくさんの複雑な感情が喚起される十二篇。…


トヨザキ的評価軸:◎「金の斧(親を質に入れても買って読め)」「銀の斧(図書館で借りられたら読めば―)」「鉄の斧(ブックオフで100円で売っていても読むべからず)」たくさんの複雑な感情が喚起される十二篇。…


心身の解放求め流浪した己の記録一五四三年ポルトガル人による鉄砲伝来があり、やがて織田・徳川連合軍の鉄砲隊が武田軍の騎馬戦法を打ち破った長篠の戦いがおこる。この十六世紀後半のヨーロッパを舞台として、一…


コロナが 「賃貸族」を再考させたはじめまして、みなさん。モトザワです。57歳、独身、子なし、住宅大好きな「住み道楽」のフリーライターです。いきなりですが、質問です。コロナは、あなたの生活を変えましたか…


西洋、中国両思想から非覇権の秩序を導く本書は来たるべき時代の地球秩序について、中国の代表的な哲学者が学問的検討という形で自らの見解を示したものである。ポスト戦後世代の中国知識人が何を考えているかを知…


昨年(2018年)12月に出た、専業農家兼ライター、有坪民雄氏の『誰も農業を知らない』という本がいま注目を集めている。ハイテク農業、農薬や遺伝子組み換え作物の問題、農家減少と高齢化の現実その他、現在の日本…


死へ向かう苦しさと美しさ亡くなってすでに30年以上の時間が経過してなお、読者を魅了してやまない吉田健一。英文学の翻訳者として、犀利(さいり)な批評の書き手として、あるいは孤高の小説家として、私たちはま…


切実な思いが生んだ書物あの世もこの世も、老人には懐かしい言葉である。実質的な内容を欠くという意味で、じつはほとんど死語ではないか。生死はもっぱら個人のものとなり、直葬、家族葬は半数を超えた。あの世、…


現在NHKで放送中の「映像の世紀 バタフライエフェクト」にプロデューサーとして関わる寺園慎一さん。寺園さんが「一気に読み」、その綿密な取材力に「圧倒された」という『命を選ぶ 遺伝病の運命に抗ったある女性の…


自己の白紙還元…読み返す意義がここにアントワーヌ・コンパニョンの『文学は割に合う!』という本を読んでいて「応用文学科」という新学科を思いついた。「応用数学科」とか「応用物理学科」という学科があるのな…


うらやましい。恩田陸『光の帝国』(集英社文庫)をまだ読んでいない人が、うらやましくてならない。遠くの出来事を知る“遠耳”の力、未来を見通す“遠目”の力、厖大な書物や人々の記憶を自分の中に“しまう”力といっ…
