1『老後の家がありません-シングル女子は定年後どこに住む?』(中央公論新社)
コロナが 「賃貸族」を再考させたはじめまして、みなさん。モトザワです。57歳、独身、子なし、住宅大好きな「住み道楽」のフリーライターです。いきなりですが、質問です。コロナは、あなたの生活を変えましたか…


コロナが 「賃貸族」を再考させたはじめまして、みなさん。モトザワです。57歳、独身、子なし、住宅大好きな「住み道楽」のフリーライターです。いきなりですが、質問です。コロナは、あなたの生活を変えましたか…


当時から現代をも学べる機会シェイクスピア演劇の研究者が夏休みの五日間に、男子校二校の生徒たちに向けて「シェイクスピアを批評的に楽しむ」ためのレクチャーとワークショップを行う。ちなみに、この二校はどち…


他者をなじませ統合する完璧なフォームでバットを振ったにしても、球から三十センチも離れていたら様にならないだろう。同じように、どんなに筋の通った議論であっても、問い掛けそのものが適切でなければ、応答の…


絵空事ではない奇跡昔ながらの「紙の」書物復権!というテーマをつづる読書愛小説は、それこそ山ほどある。そして本書の概要説明を見る限り、正直、それらのワンオブゼムという印象を一歩も出ない。だが、読むと違…


自国語で科学を築いた近代史各論これはべつに昆虫学の解説本ではない。明治時代から日本の昆虫学の草創期を担った虫好きの人たちの評伝で構成され、昆虫好きから見た日本近代史の各論とでもいうべきか。人物伝なの…


×月×日ロシア革命の幻影は世界中のリベラルな知識人を欺いたが、根源的左翼の中からボリシェヴィズムにノンを突き付けたのはフランスではシモーヌ・ヴェイユしかいなかった。そのヴェイユの言葉を集めた新しい箴言…


スパイ小説、語りに仕掛けオックスフォードの元教員ペリーは彼の恋人で弁護士のゲイルと訪れたカリブ海のリゾート地で、ロシア人の富豪ディマからテニスの試合を申し込まれる。だが、武装した護衛に守られ、5人の…


楽しむ境地が生んだ動物言語学研究室鳥の言葉について、著者自身の研究史と研究結果が具体的にわかりやすく述べられている。じつに面白いので、多くの人にお薦めしたい書物である。ピーチク、パーチク、鳥が一体な…


「そんなに読んで、どうするの?」電車に乗った後で読むものを持っていないことに気づくとにわかに不安になる――その程度の活字中毒者なら、これまでの人生の中で親や友達や恋人からそう訊ねられたことが一度や二度…


統計と歴史から法則を導くアフガン侵攻が決行された1979年よりも以前の1976年にデビュー作『最後の転落』で旧ソ連の崩壊を予告、グローバリズムが永遠に続き「帝国」にまで上り詰めたかに見えたアメリカの衰退を20…
