1『背表紙の学校』(講談社)
「もし僕らが賢くあれば」の思いロシア文学研究者でもあり翻訳者でもある奈倉有里さんのエッセイ集である本書は、子どものころのある記憶からはじまるのだが、それがなんとなくこわい。奈倉さんご本人はさほどこわ…


「もし僕らが賢くあれば」の思いロシア文学研究者でもあり翻訳者でもある奈倉有里さんのエッセイ集である本書は、子どものころのある記憶からはじまるのだが、それがなんとなくこわい。奈倉さんご本人はさほどこわ…


コロナが 「賃貸族」を再考させたはじめまして、みなさん。モトザワです。57歳、独身、子なし、住宅大好きな「住み道楽」のフリーライターです。いきなりですが、質問です。コロナは、あなたの生活を変えましたか…


まことに驚くべき書物が出たものである。サルバドール・ダリの言動の奇矯さについては、あまねく知られていることだろうが、その「贋作(がんさく)」をめぐってこれほど衝撃的な事実があろうとは。「事実は小説より…


文化史研究の第一人者ピーター・バークの注目作『無知の世界史』がこのたび邦訳されました。フェイクニュースが飛び交い、政治指導者が公然と知を否定する現代は、「無知」が蔓延している時代だとしばしば言われま…


奈良時代に作成された国ごとの会計の収支決算報告書「正税帳」を読み進めていくと、当時の地方財政・特産物・交通手段・産業、さらにはパンデミックによる救済措置・被害状況までもが読みとれる。奈良時代の収支決…


アメリカはなぜ、どのようにイスラエルを支援してきたのか。米国とイスラエルの「特別な関係」の背景を包括的に描き出した新刊『アメリカはなぜイスラエルを支援するのか』から、序章の内容を再編集し、公開いたし…


「近代の異常」社会学の古典から迫る宮台真司は吼(ほ)えている。社会学はダメだ! 近代の前提を考えるはずの学問がそれを忘れている。人類学のほうがまだましだッ! 二〇一八年に人類学者の奥野克巳氏が宮台ゼ…


近代社会が生んだ新しい感情「群」の諸相いまや孤独は、全世界的な社会問題だ。イギリスが二〇一八年に孤独担当大臣を創設したことは大きく報道された。孤独は言わば、新自由主義時代の疫病のようなものである。そ…


九条の削除こそ最善憲法は泣いている。《護憲派によって、…裏切られているから》。そんな馬鹿な、と思うかもしれない。だが本書を読むなら、なるほどと思うだろう。著者は法哲学者。集団的自衛権をめぐるここ数年…


乾いた筆致、才能光る絲山秋子は、会話が巧い。ちょっと巧すぎるかも。だから登場人物がかなりキテレツなやつらでも、キレのある会話を作ることができる。彼女のデビュー作『イッツ・オンリー・トーク』を思い出し…
