1『老後の家がありません-シングル女子は定年後どこに住む?』(中央公論新社)
コロナが 「賃貸族」を再考させたはじめまして、みなさん。モトザワです。57歳、独身、子なし、住宅大好きな「住み道楽」のフリーライターです。いきなりですが、質問です。コロナは、あなたの生活を変えましたか…


コロナが 「賃貸族」を再考させたはじめまして、みなさん。モトザワです。57歳、独身、子なし、住宅大好きな「住み道楽」のフリーライターです。いきなりですが、質問です。コロナは、あなたの生活を変えましたか…


「忘れることはなくなること」への対抗「今から十年くらいあとの話」柴崎友香の新作『帰れない探偵』は、七つのセクションでできている。そのセクションにはそれぞれ題名が付いていて、独立した短篇を集めた連作…


2023年「この3冊」<1>楊双子『台湾漫遊鉄道のふたり』(中央公論新社)<2>サリー・ルーニー『ノーマル・ピープル 』(早川書房)<3>吉田修一『永遠と横道世之介』(毎日新聞出版)<1>は、日本統治下の…


2024年「この3冊」(1)『別れを告げない』ハン・ガン著(白水社)(2)『川のある街』江國香織著(朝日新聞出版)(3)『冬に子供が生まれる』佐藤正午著(小学館)<1>は、幻想的で静謐な語り口で、一九四八…


他者とつながる力 ケアを「自律」にずっと不思議だったのだ。著者の小川さんは英文学者で、ロマン主義文学の研究者であり、臨床家ではない。にもかかわらず近年のケア論ブームを先導し、ケア論の先駆者であるギリ…


本書の著者ルネ・ディレスタは、スタンフォード・インターネット・オブザーバトリー(2024年解散)にて、ネット上のプロパガンダや嘘情報を研究していた。反ワクチン活動家から受けた攻撃の実体験にはじまり、ネッ…


ふつう「物語」と呼ばれているものには、およそふたつの特徴がある。ひとつは話し言葉か書き言葉の言語行為が関与していることだ。もうひとつは大なり小なり発端があり、経過があり、山場があり、終結があることだ…


2025年「この3冊」<1>フランチェスカ・スコッティ、北代美和子訳『亀たちの時間』(現代書館)<2>クローディア・グレイ、不二淑子訳『『高慢と偏見』殺人事件』(早川書房)<3>ジョン・スタインベック、青…


赤瀬川原平さんは――ここまで書いて、かつて先輩ライターに「取材記事でもないのに有名人に“さん”づけするのはおかしい」と注意されたことを思い出し、パソコンのキィを叩く指がちょっとだけ縮こまる。たしかに外国…


いつか我が子に会いたい。それだけを念じて生きる女性を描く長篇小説。妊娠中にひき逃げ事件を起こした「わたし」は、獄中で出産する。助手席で泥酔していた夫は警察官だったが辞職。生まれた子供を引き取った夫か…
