1『老後の家がありません-シングル女子は定年後どこに住む?』(中央公論新社)
コロナが 「賃貸族」を再考させたはじめまして、みなさん。モトザワです。57歳、独身、子なし、住宅大好きな「住み道楽」のフリーライターです。いきなりですが、質問です。コロナは、あなたの生活を変えましたか…


コロナが 「賃貸族」を再考させたはじめまして、みなさん。モトザワです。57歳、独身、子なし、住宅大好きな「住み道楽」のフリーライターです。いきなりですが、質問です。コロナは、あなたの生活を変えましたか…


小説にしか描けないたくらみ4篇を収める。表題作の「異類婚姻譚」が第154回芥川賞を受賞した。結婚してもうすぐ4年が経(た)つ夫婦。「私」は専業主婦。夫はテレビ好きを宣言し、家で3時間は見続けている。かと思…


小さな記憶縫い合わせる著者、久しぶりの短篇(ぺん)集。4篇を収める。保坂和志さんの小説は、長篇『未明の闘争』以後、さらに先鋭化しているように感じてきた。唐突に(やや日本語の文法を逸脱して?)挟まれる…


他者とつながる力 ケアを「自律」にずっと不思議だったのだ。著者の小川さんは英文学者で、ロマン主義文学の研究者であり、臨床家ではない。にもかかわらず近年のケア論ブームを先導し、ケア論の先駆者であるギリ…


もーっ、がっかりだよがっかりだよ、がっかりだよの一億光年倍だよっ。いや、何がって、あなた、阿部和重の芥川賞受賞作品『グランド・フィナーレ』(講談社)ですよ。「群像」一月号の創作合評で、とんちんかん子…


強い人は、孤独でもさみしさを感じない。でも、ぼくは弱い。だから、ともだちが一人もいないと、ぼくはさみしい。エマニュエル・ボーヴは、小説『ぼくのともだち』をこんな言葉で締めくくっています。一八九八年に…


石原裕次郎主演『嵐を呼ぶ男』を満員の映画館で観た。そのころ、慎太郎はその兄にすぎなかった。だが、兄は健筆家であるばかりか、国会議員にもなり、東京都知事としても活躍した。4人の息子に恵まれ、今や精悍(せ…


女性同士の連帯と「ケアの倫理」「ノンストップ・ノワール小説!」と帯に記された本作は、コロナ禍に伴走するかのような新聞連載小説だった。かつてない疾走感に後半の祝祭感もあいまって、押し流されるように一気…


アン・タイラーくらい女性が読んで共感できる作家も珍しい。彼女が繰り返し描くのは、大家族の中で日々夫や子供の世話に追いまくられる女性の疲労感であり、淋しさであり、ささやかな夢と幸福だ。ドラマ性に欠けた…


×月×日パスカルは『パンセ』で「人間は、屋根葺き職人だろうとなんだろうと、生まれつき、あらゆる職業に向いている。向いていないのは部屋の中にじっとしていることだけだ」(拙訳)と語っている。荒俣宏も『すぐ…
