1『老後の家がありません-シングル女子は定年後どこに住む?』(中央公論新社)
コロナが 「賃貸族」を再考させたはじめまして、みなさん。モトザワです。57歳、独身、子なし、住宅大好きな「住み道楽」のフリーライターです。いきなりですが、質問です。コロナは、あなたの生活を変えましたか…

コロナが 「賃貸族」を再考させたはじめまして、みなさん。モトザワです。57歳、独身、子なし、住宅大好きな「住み道楽」のフリーライターです。いきなりですが、質問です。コロナは、あなたの生活を変えましたか…
1975年に見つかった「読んでもらわねば」渡辺一夫の『敗戦日記』は、多くの日記がそうであるように、公開を前提に書かれたものではない。編者のひとり、二宮敬(たかし)氏が解題で記されているとおり、一九七五年…
社会的、政治的な選択ではなく正統派の作家イシグロがノーベル文学賞を受賞したことには、大きな意味がある10月5日、長崎生まれのイギリス人作家カズオ・イシグロ氏がノーベル文学賞を受賞した。本人にとっても意…
乳幼児突然死症候群の取材をしていた新聞記者のストリーターは、死亡した赤ん坊の親たちが全員『世界の詩と歌』という本を図書館から借りていたという事実を突き止める。やがて、その中の一編、アフリカ起源の子守…
シャネル No.5からオピウムまで、香水と植物の関係をキュー植物園所蔵の美しい博物図譜とともに解説した書籍『イギリス王立植物園キューガーデン版 香りと香水の植物百科図鑑』から、「はじめに」を公開します。博…
馬場文耕なる者、けしからんと獄門馬場文耕(ぶんこう)の本は無ければ、日本国に甚大な悪影響が及ぶ「文化のインフラ本」だ。文耕は江戸の講釈師だが、大江戸ジャーナリズムのチャンピオン。徳川政権の暗部恥部を…
脳神経学とも共同し多様性考察これまでの異文化研究において、文化の他者について展示的な表象に偏重するものが多い。とくに一九七〇年代後半から流行っていた比較文化論は経験主義的な記述に片寄っており、急激に…
手元にある中公文庫版は1980年発行の25版で、私は高校1年のときに読んだ。単行本が出てから10年以上経っているが、薫くんシリーズ最終作『ぼくの大好きな青髭(あおひげ)』が出たのは1977年のことで、まだ庄司薫さ…
体験が熟するまでの彷徨小さな出版社が大きな試みを始めた。「銀河叢書(そうしょ)」といって、単行本未収録を新しい視点で編み直す。シリーズのはじめは「戦争を知っていた作家たち」。戦後70年の今年を、きちん…
破天荒な奇人列伝、至芸の名調子で『犯罪紳士録』の著者による破天荒な奇人列伝。一度読みはじめたらやめられないほど面白い。山田風太郎の明治ものをもっと実証的に仕上げた趣だが、著者の口調が講談の名人のよう…