ミンスキーと〈不安定性〉の経済学:MMTの源流へ / L・ランダル・レイ
ミンスキーと〈不安定性〉の経済学:MMTの源流へ
  • 著者:L・ランダル・レイ
  • 翻訳:横川 太郎(監訳),鈴木 正徳
  • 出版社:白水社
  • 装丁:単行本(ソフトカバー)(304ページ)
  • 発売日:2021-03-25
  • ISBN-10:456009831X
  • ISBN-13:978-4560098318
内容紹介:
MMT(現代貨幣理論)の源流: 〈不安定性〉の経済学MMTの源流へ。先の金融危機で囁かれた「ミンスキー・モーメント」とは何か? 「安定性が不安定性を生み出す」ミンスキー理論の全貌「革新」… もっと読む
MMT(現代貨幣理論)の源流: 〈不安定性〉の経済学

MMTの源流へ。先の金融危機で囁かれた「ミンスキー・モーメント」とは何か? 「安定性が不安定性を生み出す」ミンスキー理論の全貌

「革新」的経済学の全貌

MMT(現代貨幣理論)が現代経済学のパラダイム・シフトを推し進める状況下、その鍵を握る重要人物としてハイマン・ミンスキーへの注目がかつてないほど高まっている。
ミンスキーと言えば、これまで「金融不安定性仮説」を中心に理解されてきた。先の金融危機でも「ミンスキー・モーメント」ないし「ミンスキー・クライシス」という言葉が金融関係者の間で囁かれた。
ミンスキー自身、金融的ケインジアンと呼ばれることを好んだものの、それは壮大なミンスキー理論の一端にすぎない。 本書では、ミンスキーを「不均衡」「不安定性」という観点から読み解く。
とりわけ「安定性が不安定性を生み出す(Stability is destabilizing)」という彼自身が残した印象的な言葉を繰り返し省みる。これにより、「均衡」をベースに構築された正統派経済学に対する「異端派」としてのミンスキーの立ち位置が鮮やかに浮かび上がる。
さらに、従来、全く見落とされてきた「最後の雇い手」という、貧困と失業に対するミンスキーのアプローチを本書ではしっかりと位置付けている。ミンスキーの弟子かつMMTの旗手がその源流に向かった最良の入門!

[目次]
はじめに
序論

第一章 ミンスキーの主な貢献の概要
第二章 われわれはどこで間違ったのか? マクロ経済学と選ばれなかった道
第三章 ミンスキーの初期の貢献――金融不安定性仮説
第四章 貨幣と銀行業務に対するミンスキーの考え方
第五章 貧困と失業に対するミンスキーのアプローチ
第六章 ミンスキーと世界金融危機
第七章 ミンスキーと金融改革
第八章 結論――安定性、民主主義、安全および平等を促進するための改革

監訳者あとがき
ミンスキー著作一覧
参考文献

索引

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