21世紀の啓蒙 上: 理性、科学、ヒューマニズム、進歩 / スティーブン・ピンカー
21世紀の啓蒙 上: 理性、科学、ヒューマニズム、進歩
  • 著者:スティーブン・ピンカー
  • 翻訳:橘 明美,坂田 雪子
  • 出版社:草思社
  • 装丁:単行本(464ページ)
  • 発売日:2019-12-18
  • ISBN-10:4794224214
  • ISBN-13:978-4794224217
内容紹介:
世界は決して、暗黒に向かってなどいない。食糧事情から平和、人々の知能まで、多くの領域が啓蒙の理念と実践により改善されてきたことをデータで提示。ポピュリズムと二極化の時代の今こそ… もっと読む
世界は決して、暗黒に向かってなどいない。

食糧事情から平和、人々の知能まで、多くの領域が啓蒙の理念と実践により改善されてきたことをデータで提示。
ポピュリズムと二極化の時代の今こそ、この事実を評価すべきと説く。


“世界は良くなり続けている。たとえ、いつもはそんなふうに思えないとしても。
スティーブン・ピンカーのように、大局的な視点から世界の姿を我々に見せてくれる
聡明な思想家がいてくれることを、私は嬉しく思う。
『21世紀の啓蒙』は、ピンカーの最高傑作であるのはもちろんのこと、
私の生涯の愛読書となる、新しい一冊だ。“
――ビル・ゲイツ


啓蒙主義の理念――理性、科学、ヒューマニズム、進歩――は、
今、かつてない大きな成功を収め、人類に繁栄をもたらしている。
多くの人は認識していないが、世界中から貧困も、飢餓も、戦争も、暴力も減り、
人々は健康・長寿になり、知能さえも向上して、安全な社会に生きている。
どれも人類が啓蒙主義の理念を実践してきた成果だ。
にもかかわらず、啓蒙主義の理念は、今、かつてないほど援護を必要としている。
右派も左派も悲観主義に陥って進歩を否定、科学の軽視が横行し、
理性的な意見より党派性を帯びた主張が声高に叫ばれている。
ポピュリズムと二極化、反知性主義の時代の今こそ、啓蒙主義の理念は、
新しく、現代の言葉で語り直される必要がある。
つまり、現代ならではの説得力を持った新しい言葉、「データ」「エビデンス」によって――。

知の巨人ピンカーが驚くべき明晰さで綴る、希望の書。




序文

第一部 啓蒙主義とは何か
第一章 啓蒙のモットー「知る勇気をもて」
第二章 人間を理解する鍵「エントロピー」「進化」「情報」
第三章 西洋を二分する反啓蒙主義

第二部 進歩
第四章 世にはびこる進歩恐怖症
第五章 寿命は大きく延びている
第六章 健康の改善と医学の進歩
第七章 人口が増えても食糧事情は改善
第八章 富が増大し貧困は減少した
第九章 不平等は本当の問題ではない
第一〇章 環境問題は解決できる問題だ
第一一章 世界はさらに平和になった
第一二章 世界はいかにして安全になったか
第一三章 テロリズムへの過剰反応
第一四章 民主化を進歩といえる理由
第一五章 偏見・差別の減少と平等の権利

原 注

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