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『虚言の国 アメリカ・ファンタスティカ』(ハーパーコリンズ・ジャパン)
沼野 充義
鋭い批評意識、複雑かつ精緻な方法論でコントロールされた自伝/反自伝小説であるこの三部作は、事実と虚構を巧みに織り交ぜながら深々とした生のドラマを浮かび上がらせ、クッツェーの小説を読む醍醐味を存分に味わわせてくれます。とりわけ三度目のブッカー賞候補作「サマータイム」は、群を抜く強度と完成度によって、ノーベル賞作家の名に恥じないクッツェーの代表作の一つ。著者自身が全面改稿して合本としたScenes from Provincial Lifeを完訳。「少年時代」のみ、みすず書房版を改訳。他二作は初訳。
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