プラハ、二〇世紀の首都:あるシュルレアリスム的な歴史 / デレク・セイヤー
プラハ、二〇世紀の首都:あるシュルレアリスム的な歴史
  • 著者:デレク・セイヤー
  • 翻訳:阿部 賢一,宮崎 淳史,河上 春香
  • 出版社:白水社
  • 装丁:単行本(722ページ)
  • 発売日:2018-09-28
  • ISBN-10:4560095825
  • ISBN-13:978-4560095829
内容紹介:
モダニティと超現実の出会い ベンヤミンはかつてパリを「19世紀の首都」と名づけ、モダニズムの前史を見いだそうとした。本書はその精神を引き継ぎ、プラハを「20世紀の首都」と位置づけ、ポ… もっと読む
モダニティと超現実の出会い

ベンヤミンはかつてパリを「19世紀の首都」と名づけ、モダニズムの前史を見いだそうとした。本書はその精神を引き継ぎ、プラハを「20世紀の首都」と位置づけ、ポストモダンの目覚めをそこに読み解く。
20世紀を通じ、プラハは世界でも他に例を見ないほど、「超現実的」なまでにさまざまな政治的・地理的変動を経験した。文化的には、パリに次ぐシュルレアリスム第2の中心として、「モダニストたちの夢がある時代を謳歌し、そしてふたたび破綻していった場所」であったが、カフカ『訴訟』や『城』、ハシェク『善良なる兵士シュヴェイクの冒険』、フラバル『あまりにも騒がしい孤独』、クンデラ『可笑しい愛』といったアイロニーや不条理に満ちた世界文学を代表する傑作が生まれ、さまざまな芸術潮流が交錯する場でもあった。
詩や小説の抜粋、回想録、書簡、論考、インタビューなどをコラージュのように随所に織り込む巧みな語りによって、中欧の都に花開いた文学、美術、音楽、写真、演劇、建築、デザインにいたるまで、多岐にわたるジャンルを軽やかに横断する。従来のプラハ論とは一線を画す、刺激的かつ画期的論考! 図版多数。

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