身体と魂の思想史 「大きな理性」の行方 / 田中 彰吾
身体と魂の思想史 「大きな理性」の行方
  • 著者:田中 彰吾
  • 出版社:講談社
  • 装丁:単行本(272ページ)
  • 発売日:2024-06-13
  • ISBN-10:4065235197
  • ISBN-13:978-4065235195
内容紹介:
「わたしはどこまでも身体であり、それ以外の何物でもない」と、近代理性の影である身体にこそ「大きな理性」を見たニーチェ。それに呼応するかのようにフロイトやライヒが着目した症状と性、… もっと読む
「わたしはどこまでも身体であり、それ以外の何物でもない」と、近代理性の影である身体にこそ「大きな理性」を見たニーチェ。それに呼応するかのようにフロイトやライヒが着目した症状と性、メルロ=ポンティの説いた「受肉した意識」としての身体、さらに身体のイメージへと、影であった身体が探求される。二〇世紀終盤には身体性認知科学が、身体と環境の「あいだ」に拡がる心を見出し、脳神経の科学と技術は拡張身体を描き始める。「大きな理性」としての身体、その発見の歴史と未来を考察する。

目次
序章 「大きな理性」としての身体
第1章 精神分析における身体―フロイトの洞察
第2章 性と聖を結ぶ身体―フロイトからライヒへ、ライヒから現代へ
第3章 身体の思想としての実存主義―サルトルを超えて
第4章 身体を取り戻した心―メルロ=ポンティと身体性認知
第5章 身体イメージと現代―「付き合いにくい存在」か「大きな理性」か?
第6章 脱身体から拡張身体へ―脳科学から見る身体の近未来

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