『遠の眠りの』(集英社)
森 まゆみ
本書は過去を懐かしむ物語ではありません。現代の読者が「生き延びる」ための小説なのです。斎藤美奈子氏(解説より)
昭和初期。女工の絵子が出会ったのは、少女歌劇団の〈看板女優〉の〈少年〉だった――。
大正末期、福井の貧しい農家に生まれた少女・絵子は本を読むのが生きがいだったが、女学校には進めず、家を追い出されてしまう。女工として働き出すも、失敗ばかりのある日、福井県初の百貨店・えびす屋の支配人と出会い、店付属の「少女歌劇団」の脚本係として雇ってもらうことに。そこで出会ったのは〝看板女優〟の〝少年〟で――。一途な少女の自我の目覚めと、戦争に傾く時代を描く長編小説。
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