書評

『残された者たち』(集英社)

  • 2026/03/10
残された者たち / 小野 正嗣
残された者たち
  • 著者:小野 正嗣
  • 出版社:集英社
  • 装丁:文庫(173ページ)
  • 発売日:2015-05-20
  • ISBN-10:4087453243
  • ISBN-13:978-4087453249
内容紹介:
第152回芥川賞を受賞した著者のいきなり文庫! 尻野浦という限界集落の代用教員の安奈。ただ一人の生徒と、英語を多用する自称・校長先生。そこへ、謎の少年が迷い込んできて…。(解説/西加奈子)


ユーモア漂う限界集落の日常

芥川賞作家・小野正嗣が4年前に発表した小説が、いきなり文庫化された。小野がずっと書き継いできた、海沿いの、人の少ない集落の物語の一部を成す。

登場人物は少ない。尻野浦小学校の、一風変わった校長先生、杏奈先生、生徒の飛鷹かおる、そしてかおるの父と兄。そこへ、ある日、「ガイコツジン」集落から「エトーくん」がやってくる。

限界集落に住む人々の、寂しい交流の話ではない。人物たちは、ベトナムからやってきていたり、肌の色が違っていたりするのだが、拙いながらコミュニケーションを図る。

小野の描く人物は、小さな声で、少ない言葉を話す人々。彼らのどこかユーモアの漂う日常が、静かな風景の中に写し取られている。
残された者たち / 小野 正嗣
残された者たち
  • 著者:小野 正嗣
  • 出版社:集英社
  • 装丁:文庫(173ページ)
  • 発売日:2015-05-20
  • ISBN-10:4087453243
  • ISBN-13:978-4087453249
内容紹介:
第152回芥川賞を受賞した著者のいきなり文庫! 尻野浦という限界集落の代用教員の安奈。ただ一人の生徒と、英語を多用する自称・校長先生。そこへ、謎の少年が迷い込んできて…。(解説/西加奈子)


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初出メディア

日本経済新聞

日本経済新聞 2015年6月11日

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