1961年長崎生まれ。文芸評論家、フランス文学者。ロック、ラップなどの音楽・文化論、現代日本文学をめぐる批評活動を行う。最新作に『戦争へ、文学へ 「その後」の戦争小説論』(集英社)。その他の著書に『フランス暴動 - 移民法とラップ・フランセ』『じゃがたら』(共に河出書房新社)、『フットボール・エクスプロージョン』(白水社)、『フットボール都市論』(青土社)など。
- 著作:
陣野 俊史の書評/解説/選評
- 『時のながめ』(新潮社)陣野 俊史
戦争への深い後悔底に高井有一のエッセイ集。高井の小説は少なからず読んできたが、エッセイ集を読むのは初めてだった。エッセイ一つひとつがとても…
書評 - 『道の向こうの道』(新潮社)陣野 俊史
失われた文学の豊かさ80歳を越えた作家による自伝的作品集だが、単なる懐古趣味の文章ではない。失われた文学の環境の豊かさに触れる読者の内側に、…
書評 - 『星座と文学』(メディア総合研究所)陣野 俊史
エッセイ集、企画が満載福永信は、いまいちばん新作を待っている作家の一人だ。彼の書く小説は予想外のところからやって来る。面白い。そんな小説家…
書評 - 『詩集 独り大海原に向かって』(書肆侃侃房)陣野 俊史
自身の無力さ、世界の美しさ去年7月に亡くなった中国の詩人、劉暁波の詩集が刊行された(ALL REVIEWS事務局注:本書評執筆年は2018年)。第2詩集に…
書評 - 『独り舞』(光文社)陣野 俊史
台湾作家による日本語小説大げさな言い方になるけれど、日本語文学としか言いようのない作品はこれからますます多くなるだろう。日本語は国籍とは関…
書評 - 『男一代之改革』(河出書房新社)陣野 俊史
文人・松平定信を読ませる三島賞作家、青木淳悟の最新作は、江戸時代の寛政の改革でその名を歴史に留めている松平定信を扱う。まったく予想もしない…
書評