
1961年長崎生まれ。文芸評論家、フランス文学者。ロック、ラップなどの音楽・文化論、現代日本文学をめぐる批評活動を行う。最新作に『戦争へ、文学へ 「その後」の戦争小説論』(集英社)。その他の著書に『フランス暴動 - 移民法とラップ・フランセ』『じゃがたら』(共に河出書房新社)、『フットボール・エクスプロージョン』(白水社)、『フットボール都市論』(青土社)など。
- 著作:
陣野 俊史の書評/解説/選評
- 『生還』(文藝春秋)陣野 俊史
滑稽さとすごみある闘病記生きるか死ぬかの1週間を経たあと、小林信彦は長く入院することになる。脳梗塞だった。面識もあった、好きな役者や作家た…
書評 - 『蓮田善明 戦争と文学』(論創社)陣野 俊史
戦地で自決した文人の肖像蓮田善明という国学者をご存じだろうか。三島由紀夫の『花ざかりの森』を世に送り出し(当時、三島は16歳)、日本ロマン派…
書評 - 『窓の外を見てください』(講談社)陣野 俊史
2作目に挑む作家の体験主人公は作家になったばかりの青年・日高。たまたま書いた短編小説を知人の編集者に見せたところ、運よくデビューできたのだ…
書評 - 『戯れの魔王』(文藝春秋)陣野 俊史
クマさんこと篠原勝之の短編を集めた小説集。たとえば最初に置かれた「蓮葬(はすおく)り」。もう何十年も「鉄」を溶かしたり叩いたりして暮らして…
書評 - 『前立腺歌日記』(講談社)陣野 俊史
ユーモアたたえた闘病記ドイツに長年住み続けている詩人・四元康祐さんが、タイトル通り、前立腺のガンに罹り、治療を受け、日常生活に戻ってくるま…
書評 - 『東京凸凹散歩――荷風にならって』(亜紀書房)陣野 俊史
荷風追って坂の魅力味わうタイトルにある「凸凹」は、起伏の意味だ。東京を歩き回るとき、坂と丘と谷を実感する、と著者の大竹さんは言う。起伏を経…
書評