
1961年長崎生まれ。文芸評論家、フランス文学者。ロック、ラップなどの音楽・文化論、現代日本文学をめぐる批評活動を行う。最新作に『戦争へ、文学へ 「その後」の戦争小説論』(集英社)。その他の著書に『フランス暴動 - 移民法とラップ・フランセ』『じゃがたら』(共に河出書房新社)、『フットボール・エクスプロー…もっと読む
『界』(文藝春秋)
陣野 俊史日本の土地に根ざす物語藤沢周の最新短篇(ぺん)集。「月岡」「千秋」「指宿」「化野」……と続く小説は、日本の土地に根ざした物語になっている。と…
書評
『残された者たち』(集英社)
陣野 俊史ユーモア漂う限界集落の日常芥川賞作家・小野正嗣が4年前に発表した小説が、いきなり文庫化された。小野がずっと書き継いできた、海沿いの、人の少…
書評
『ぼくの短歌ノート』(講談社)
陣野 俊史中学生の投稿、大家と一緒に文芸誌「群像」に連載中の「現代短歌ノート」が書籍に。「高齢者を詠った歌」や「落ちているものの歌」など、テーマ設定…
書評
『朝顔の日』(新潮社)
陣野 俊史妻との日常、緻密な描写力でデビュー作の『指の骨』もそうだったが、まだ30代の作者が書く小説は、戦争を背景にしている。一種の戦争小説と考えてい…
書評
『悲しみと無のあいだ』(文藝春秋)
陣野 俊史父の被爆、作家の肉声に近く青来有一は1958年生まれ。戦後世代でありながら、生地・長崎に落とされた原爆をめぐって小説を書いてきた。その一つの達…
書評
『砂浜に坐り込んだ船』(新潮社)
陣野 俊史亡き友人との対話テーマ文学全集の編者として著者の名前を見かける機会が増えた。だが実作者としての池澤夏樹に、ときどき会いたくなる。8篇を収め…
書評
『ネンレイズム/開かれた食器棚』(河出書房新社)
陣野 俊史年齢とは何か、独特の哲学2篇を収める。中でも年齢について書かれた「ネンレイズム」のほうに心動かされた。 冒頭はこう。こんにちは、私は年齢愛…
書評
『台湾生まれ 日本語育ち』(白水社)
陣野 俊史自分は誰なのか、真摯な思索表紙の写真を見てほしい。著者の温又柔さんの自己認識を正確に映し出したような、やどかり。温さんは紛れもない「日本語…
書評
『異類婚姻譚』(講談社)
陣野 俊史小説にしか描けないたくらみ4篇を収める。表題作の「異類婚姻譚」が第154回芥川賞を受賞した。結婚してもうすぐ4年が経(た)つ夫婦。「私」は専業…
書評
『地鳴き、小鳥みたいな』(講談社)
陣野 俊史小さな記憶縫い合わせる著者、久しぶりの短篇(ぺん)集。4篇を収める。保坂和志さんの小説は、長篇『未明の闘争』以後、さらに先鋭化しているよう…
書評
『田中陽造著作集 人外魔境篇』(文遊社)
陣野 俊史脚本家の飾りないエッセイ著者は、鈴木清順監督の「ツィゴイネルワイゼン」や相米慎二監督の「セーラー服と機関銃」の脚本を担当し、1970年代には日…
書評
『鳥打ちも夜更けには』(河出書房新社)
陣野 俊史奇想天外、政治的な寓話舞台は「架空の港町」と呼ばれる、とある島。そこでは、町長の意向を受け、主要産業を漁業から観光に変えて、花畑で育つアゲ…
書評
『夜を聴く者』(河出書房新社)
陣野 俊史新たなキャラクター小説開拓2篇を収める。 表題作には、主として3人の登場人物しか出てこない。ミハイは鍼灸(しんきゅう)師。彼の中学からの友人…
書評
『我々の恋愛』(講談社)
陣野 俊史回りくどく不器用な男女いとうせいこう、渾身の長篇は、世界中の「恋愛学者」が山梨に集まって開いた「二十世紀の恋愛を振り返る十五ヵ国会議」が舞…
書評
『夢の歌から』(インスクリプト)
陣野 俊史ずっと読み続けたい言葉このエッセイ集の凄さは次の一言に集約されている。悲しみを呑みこんでがれきのなかを歩きまわり、運良く自分に必要なもの…
書評
『錯乱の日本文学: 建築/小説をめざして』(航思社)
陣野 俊史建築から作家を読み解くいま、文芸批評がどう書かれているか――そんな関心をお持ちなら、ためらうことなく石川義正のこの本を勧めたい。取り上げられ…
書評
『サラバンド・サラバンダ』(新潮社)
陣野 俊史男がぐらりと揺れる瞬間藤沢さんの描く主人公は、デビューの頃から一貫している。孤独な内面を抱え、焦燥し、絶望し、ときには狂気に陥る。ある場合…
書評
『来福の家』(白水社)
陣野 俊史3つの言語の間で揺れる今年、第64回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した『台湾生まれ 日本語育ち』の作家の、原点を示す小説集。表題作以外に中篇…
書評
『ラジオラジオラジオ!』(河出書房新社)
陣野 俊史ほのかに甘美な青春小説主人公の華菜(かな)は地方都市に住む高校3年生。東京の大学に進学し、仕事する夢を抱く。友達の智香(ともか)と2人、ふと…
書評
『枕草子/方丈記/徒然草』(河出書房新社)
陣野 俊史創作のような古典の翻訳河出書房新社版の日本文学全集、最新刊。古典の翻訳である。今回は、枕草子を酒井順子が、方丈記を高橋源一郎が、徒然草を内…
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