
1961年長崎生まれ。文芸評論家、フランス文学者。ロック、ラップなどの音楽・文化論、現代日本文学をめぐる批評活動を行う。最新作に『戦争へ、文学へ 「その後」の戦争小説論』(集英社)。その他の著書に『フランス暴動 - 移民法とラップ・フランセ』『じゃがたら』(共に河出書房新社)、『フットボール・エクスプロー…もっと読む
『目的をもたない意志 増補版 ――山川方夫エッセイ・コレクション』(筑摩書房)
陣野 俊史小説とはひと味違う鋭い随筆集佐藤泰志や野呂邦暢、あるいは『昔日の客』の関口良雄のような作家たちの作品が少しずつ復刊されている。素朴に嬉(う…
書評
『死んでも何も残さない 中原昌也自伝』(新潮社)
陣野 俊史創作の秘密解き明かす「自伝」中原昌也、40歳。作家にしてミュージシャン、そして画家。でも、「自伝」は早すぎるでしょ、やっぱり。 ただし、ここ…
書評
『トロンプルイユの星』(集英社)
陣野 俊史登場人物と作者の距離感 絶妙第34回すばる文学賞受賞作。新人作家の登場はきらびやかに喧伝(けんでん)されるものだが、米田夕歌里さんの作風はけ…
書評
『葦舟、飛んだ』(毎日新聞社)
陣野 俊史戦後に生まれた作家の真摯ある夏、登場人物の一人、道子がスズメバチに刺されて死んでしまう。幼馴染(なじみ)だった雪彦、達夫、笑子、昭子、理恵…
書評
『冬の旅 Wintertime Voyage』(河出書房新社)
陣野 俊史最後のフリーター小説昔、フリーターという言葉もなかったころ、大学を出て、自由を求めて仕事に就かない人がいた。そんな時期があった。90年代のこ…
書評
『祝福』(河出書房新社)
陣野 俊史選び抜いた「いいそうなこと」帯の惹句(じゃっく)がいい。「女ごころを書いたら、女子以上 男(ダメ)を書いたら、日本一!」 長嶋有ほど登場人物…
書評
『隠し事』(河出書房新社)
陣野 俊史「他人の秘密知る」ユーモア交じえ同棲(どうせい)する彼女のケータイを覗(のぞ)いたことがない主人公は、彼女の入浴中にケータイにメールが届い…
書評
『月夜にランタン』(筑摩書房)
陣野 俊史話題のアレコレ斬り尽くす文芸評論家の斎藤美奈子は、基本的に「調べ魔」である。あれこれ調べてみることに、たぶんいちばんの快楽を覚えるタイプの…
書評
『遠い足の話』(新潮社)
陣野 俊史「移動する作家」独特の視点いしいしんじさんは移動する作家だ。それはいつも旅しているという意味でもなければ、定住を嫌っているという意味でもな…
書評
『よそ見津々』(日本経済新聞出版)
陣野 俊史些細なことに斬新な発見小説家の柴崎友香さん、初めての本格エッセイ集。柴崎さんの小説は、どこかでエッセイと触れ合っているような気がしていたの…
書評
『作家は移動する』(新書館)
陣野 俊史豊饒な言語表現呼び覚ますいまの日本には、移動を余儀なくされる作家はいないかもしれない。やむにやまれぬ、文学以外の理由から、日本ではない土地…
書評
『浦からマグノリアの庭へ』(白水社)
陣野 俊史ユーモアたっぷりに文学語る作家であり、フランス語圏文学の研究者である小野正嗣、初のエッセイ集である。 あまり大声では言えないが、小野さんは…
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『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』(KADOKAWA/角川書店)
陣野 俊史過激な提案に現代のムダ痛感あらゆるものから解放されて、自由に暮らす。こんな言葉を聞けば、十中八九、眉唾(まゆつば)だと思うだろう。そもそも…
書評
『実験』(新潮社)
陣野 俊史書けない作家の焦燥と執着田中慎弥の小説は、どこか読み手を追いつめるところがある。読んでいて呼吸が苦しくなるような箇所がある。自伝的な要素が…
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『のけ者』(白水社)
陣野 俊史ダメ人間を描く繊細なユーモアエマニュエル・ボーヴの新しい翻訳が出た。これまでに3冊、ボーヴの小説は訳されてきたが、今度もやっぱりダメな人間…
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『ミッキーは谷中で六時三十分』(講談社)
陣野 俊史不思議な空気とちょっとだけ意外な結末片岡義男が旺盛に小説を発表するようになってから、何年くらいだろうか。昔、片岡の小説を読んでいた世代から…
書評
『ちいさな城下町』(文藝春秋)
陣野 俊史地域の城址に歴史訪ねるイラストレーター、安西水丸の、城下町をめぐるエッセイ集。城下町について、冒頭、安西はこう述べている。旅の楽しみの一…
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『ふぉとん叢書001 雪の下の夢 : わが文学的妄想録』(冬花社)
陣野 俊史読者に迫る吟味された言葉副題が「わが文学的妄想録」。妄想というのは、三木さん流のテレだと思うが、とにかくこの本には、長く小説と詩を書いてき…
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『火山の下』(白水社)
陣野 俊史元英国領事の甘美な24時間いったいこれはどんな小説なのだろう? 悩む。だが読むのをやめられない。不思議な魅力だ。時は1938年11月2日。場所はメキ…
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『ホノルル、ブラジル: 熱帯作文集』(インスクリプト)
陣野 俊史語る口調に独特の熱気管啓次郎の文章は、いつ読んでもみずみずしさに溢(あふ)れている。文学作品だろうと、ハワイだろうと、トルティーヤだろうと…
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