書評

『のこった もう、相撲ファンを引退しない』(ころから株式会社)

  • 2024/11/24
のこった もう、相撲ファンを引退しない / 星野 智幸
のこった もう、相撲ファンを引退しない
  • 著者:星野 智幸
  • 出版社:ころから株式会社
  • 装丁:単行本(ソフトカバー)(216ページ)
  • 発売日:2017-11-18
  • ISBN-10:4907239270
  • ISBN-13:978-4907239275
内容紹介:
かつて「貴乃花の引退とともに相撲ファンを引退した」作家・星野智幸が再び国技館を訪ねると、そこには「モンゴルへ帰れ」といったヘイト野次が公然と飛び交っていたーー。大相撲を取り巻く社… もっと読む
かつて「貴乃花の引退とともに相撲ファンを引退した」作家・星野智幸が再び国技館を訪ねると、そこには「モンゴルへ帰れ」といったヘイト野次が公然と飛び交っていたーー。
大相撲を取り巻く社会と未来を「文芸界のファンタジスタ」が綴った相撲エッセイ集。
「スー女のみかた」などの著作がある和田靜香さんとの対談、90年代に著者が新人賞に応募した相撲小説(未公表)などを収録し、相撲に人生を託したことがあるファンには必読の書。
小説家・星野智幸さんの相撲エッセイ。なんというタイミングだろう! と思いながら読む。大相撲を眺め続け、貴乃花の引退とともにファン生活にピリオドを打った著者は、およそ10年のブランクを挟んで、相撲ファンへのカムバックを果たした。むろん、いまの大相撲をめぐる喧騒を予想していたわけではない。

だが、とりわけ第3章で批判的に論じられている諸テーマには耳を傾けるべきだ。無意識のモンゴル人力士叩きや、国技館での差別的ヤジなど、他の競技(たとえばサッカー)ならば顰蹙を買うはずの行為が、堂々とまかり通っている。心を痛めている相撲ファンも少なくないはず。相撲を愛する者にしか書けない珠玉の言葉。


のこった もう、相撲ファンを引退しない / 星野 智幸
のこった もう、相撲ファンを引退しない
  • 著者:星野 智幸
  • 出版社:ころから株式会社
  • 装丁:単行本(ソフトカバー)(216ページ)
  • 発売日:2017-11-18
  • ISBN-10:4907239270
  • ISBN-13:978-4907239275
内容紹介:
かつて「貴乃花の引退とともに相撲ファンを引退した」作家・星野智幸が再び国技館を訪ねると、そこには「モンゴルへ帰れ」といったヘイト野次が公然と飛び交っていたーー。大相撲を取り巻く社… もっと読む
かつて「貴乃花の引退とともに相撲ファンを引退した」作家・星野智幸が再び国技館を訪ねると、そこには「モンゴルへ帰れ」といったヘイト野次が公然と飛び交っていたーー。
大相撲を取り巻く社会と未来を「文芸界のファンタジスタ」が綴った相撲エッセイ集。
「スー女のみかた」などの著作がある和田靜香さんとの対談、90年代に著者が新人賞に応募した相撲小説(未公表)などを収録し、相撲に人生を託したことがあるファンには必読の書。

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