書評
『ぼくの短歌ノート』(講談社)
中学生の投稿、大家と一緒に
文芸誌「群像」に連載中の「現代短歌ノート」が書籍に。「高齢者を詠った歌」や「落ちているものの歌」など、テーマ設定からして面白い。主題に沿った歌を選び、著者が解説するのだが、斎藤茂吉や与謝野晶子の作に、中学生の投稿歌が肩を並べる。一例を。「身も蓋もない歌」として、「ハブられたイケてるやつがワンランク下の僕らと弁当食べる」という投稿歌を紹介。仲間外れにされて仕方なく「ワンランク下」の「僕ら」と弁当を食べる淋しさよ……。弁当くらい一人で食えよと言ってやりたいが、そうできない「イケてるやつ」はこのあとどうするのか。
ちなみに、この歌と並ぶのは、斎藤茂吉の作品「街上に轢(ひ)かれし猫はぼろ切か何かのごとく平たくなりぬ」である。
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