書評

『ぼくの短歌ノート』(講談社)

  • 2026/03/07
ぼくの短歌ノート / 穂村 弘
ぼくの短歌ノート
  • 著者:穂村 弘
  • 出版社:講談社
  • 装丁:文庫(272ページ)
  • 発売日:2018-06-14
  • ISBN-10:4065118336
  • ISBN-13:978-4065118337
内容紹介:
「髪の毛がいっぽん口に飛び込んだだけで世界はこんなにも嫌」。些細な事象で、あっという間に変わってしまう自分と世界の繋がり。道に落ちているものの歌、会社の人の歌、デジタルな歌、殺意の歌etc.時代の光景を言葉ですくい取り、ドラマチックな日常に誘う三十一文字の魔力。人気歌人の短歌読み解きエッセイ。

中学生の投稿、大家と一緒に

文芸誌「群像」に連載中の「現代短歌ノート」が書籍に。「高齢者を詠った歌」や「落ちているものの歌」など、テーマ設定からして面白い。主題に沿った歌を選び、著者が解説するのだが、斎藤茂吉や与謝野晶子の作に、中学生の投稿歌が肩を並べる。

一例を。「身も蓋もない歌」として、「ハブられたイケてるやつがワンランク下の僕らと弁当食べる」という投稿歌を紹介。仲間外れにされて仕方なく「ワンランク下」の「僕ら」と弁当を食べる淋しさよ……。弁当くらい一人で食えよと言ってやりたいが、そうできない「イケてるやつ」はこのあとどうするのか。

ちなみに、この歌と並ぶのは、斎藤茂吉の作品「街上に轢(ひ)かれし猫はぼろ切か何かのごとく平たくなりぬ」である。
ぼくの短歌ノート / 穂村 弘
ぼくの短歌ノート
  • 著者:穂村 弘
  • 出版社:講談社
  • 装丁:文庫(272ページ)
  • 発売日:2018-06-14
  • ISBN-10:4065118336
  • ISBN-13:978-4065118337
内容紹介:
「髪の毛がいっぽん口に飛び込んだだけで世界はこんなにも嫌」。些細な事象で、あっという間に変わってしまう自分と世界の繋がり。道に落ちているものの歌、会社の人の歌、デジタルな歌、殺意の歌etc.時代の光景を言葉ですくい取り、ドラマチックな日常に誘う三十一文字の魔力。人気歌人の短歌読み解きエッセイ。

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初出メディア

日本経済新聞

日本経済新聞 2015年7月2日

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