書評
『野良猫を尊敬した日』(講談社)
歌人の少しヘンテコな日常
人気歌人の最新エッセイ集。一つひとつは短いが、ちょっとヘンテコな日常が鮮明に浮かび上がる。この人の基本的なトーンは「めんどくさい」。たとえばインターネット。自分の家ですぐに接続できる状態なのに、繋(つな)ぐ・設定することが面倒なので、やらない。「片道約十分」かかる漫画喫茶に、多い日だと一日三回も通って、原稿を送り続けた。漫画喫茶に通うほうが面倒だと思うのだが、この人は面倒の尺度が人と少しズレている。
でも、失った時間がもったいない。だから、シャワーを出してから水がお湯に変わるまでの間の時間を利用してスクワットをする。それで時間を少し取り戻す。うーん、ま、いいか。面白いし。
ALL REVIEWSをフォローする


































