書評
『ゲンロンy 創刊号』(ゲンロン)
梁山泊のようなユニークな活動を続けるゲンロンから≪スマホ世代の総合誌≫『ゲンロンy』が創刊された。この出版不況下で勇気がある。「創刊にあたって」は言う、≪ネットとスマホへの幻滅≫のなか「令和人文主義」が台頭しつつある。≪強度のある<場>が必要だ≫と。
四〇〇頁(ページ)近いぶ厚さで「令和カルチャー!」「帝国をつくろう」の特集が2本。ウォッチ「瀬戸内海未来主義」に、投稿論文63編から選ばれた掲載作4編と盛り沢山(だくさん)だ。なお近く『ゲンロンy落選論文集(仮)』を刊行予定だそうで恐れ入る。
掲載作(のしりこ、杉村一馬、四宮駿介、河村賢の四氏)を読んでみる。どの文章もこう書くしかなかった確かな手触りがある。商品化された言論の場へ出る前の、書き手個人の世界を語る熱量がある。そして、空漠とした正体不明の生きづらさと悲鳴に似た祈りがある。『ゲンロンy』という媒体なしに目にすることのできなかった文章たちである。
働きながらものを考えるのもアカデミアに身を置いて歩むのも茨(いばら)の道だ。無償の第一歩から踏み出そう。本誌が、そんな人びとを結ぶ≪強度のある<場>≫となるよう願う。
四〇〇頁(ページ)近いぶ厚さで「令和カルチャー!」「帝国をつくろう」の特集が2本。ウォッチ「瀬戸内海未来主義」に、投稿論文63編から選ばれた掲載作4編と盛り沢山(だくさん)だ。なお近く『ゲンロンy落選論文集(仮)』を刊行予定だそうで恐れ入る。
掲載作(のしりこ、杉村一馬、四宮駿介、河村賢の四氏)を読んでみる。どの文章もこう書くしかなかった確かな手触りがある。商品化された言論の場へ出る前の、書き手個人の世界を語る熱量がある。そして、空漠とした正体不明の生きづらさと悲鳴に似た祈りがある。『ゲンロンy』という媒体なしに目にすることのできなかった文章たちである。
働きながらものを考えるのもアカデミアに身を置いて歩むのも茨(いばら)の道だ。無償の第一歩から踏み出そう。本誌が、そんな人びとを結ぶ≪強度のある<場>≫となるよう願う。
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