ぼくのともだち / エマニュエル・ボーヴ
ぼくのともだち
  • 著者:エマニュエル・ボーヴ
  • 翻訳:渋谷 豊
  • 出版社:白水社
  • 装丁:新書(219ページ)
  • 発売日:2013-07-02
  • ISBN-10:4560071845
  • ISBN-13:978-4560071847
内容紹介:
「孤独がぼくを押し潰す。ともだちが欲しい。本当のともだちが! 」パリ郊外モンルージュ。主人公のヴィクトールは、まるで冴えない孤独で惨めな貧乏青年。誰もが勤めに出ているはずの時間、… もっと読む
「孤独がぼくを押し潰す。ともだちが欲しい。本当のともだちが! 」

パリ郊外モンルージュ。主人公のヴィクトールは、まるで冴えない孤独で惨めな貧乏青年。誰もが勤めに出ているはずの時間、彼だけはまだアパートの部屋に居残っている。朝寝坊をして、なにもない貧相な部屋でゆっくりと身繕いをし、陽が高くなってから用もないのに街へと出て行く。誰かともだちになれる人を探し求めて……。

職ナシ、家族ナシ、恋人ナシ。「狂騒の時代」とも呼ばれた1920年代のにぎやかなパリの真ん中で、まったく孤立し無為に過ごす青年のとびきり切なくとびきり笑える〈ともだち探し〉は、90年もの時を経て現代日本の読者に驚くほどストレートに響く。かのベケットが「心に沁み入る細部」と讃えたボーヴの筆による、ダメ男小説の金字塔。

ALL REVIEWS経由で書籍を購入いただきますと、書評家に書籍購入価格の0.7~5.6%が還元されます。

この本の書評/解説/選評
ページトップへ