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偽りの来歴 ─ 20世紀最大の絵画詐欺事件 / レニー・ソールズベリー,アリー・スジョ
偽りの来歴 ─ 20世紀最大の絵画詐欺事件
  • 著者:レニー・ソールズベリー,アリー・スジョ
  • 翻訳:中山 ゆかり
  • 出版社:白水社
  • 装丁:単行本(349ページ)
  • 発売日:2011-08-20
  • ISBN-10:4560081611
  • ISBN-13:978-4560081617
内容紹介:
《贋作はこうして「ほんもの」とされた》美術界を震撼させた事件のドキュメンタリー。「来歴」とは美術品が作者の手元を離れてからたどった経歴のことをいう。美術品売買では重要な要素のひと… もっと読む
《贋作はこうして「ほんもの」とされた》
美術界を震撼させた事件のドキュメンタリー。「来歴」とは美術品が作者の手元を離れてからたどった経歴のことをいう。美術品売買では重要な要素のひとつであり、作品そのものの質よりも来歴が価値を決めることも多い。この事件が過去の贋作事件と大きく異なるのは、犯人たちが作品だけでなく、来歴までも捏造したことにあった。
事件の中心となるのは、自称・原子物理学研究者のドゥリューと、元美術教師のマイアット。生活に困窮していたマイアットは名画の模写の仕事がきっかけでドゥリューと知り合い、贋作作家となってしまう。「来歴がきちんとしていれば、ほとんどの売買は成立する」という美術界特有の慣習を知ったドゥリューは、寄贈や寄付の約束を餌にテート・ギャラリーなど著名美術館のアーカイヴに入り、偽造した展覧会目録や売買記録をファイルにはさみ込む。美術館アーカイヴに記録が存在すれば、マイアットが描いた贋作はお墨つきの「ほんもの」となって流通してしまうのである。
何をもって美術品の価値とするかという究極的な問題を問いかけ、美術と社会のあり方をも考えさせる一書である。

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