マドゥモァゼル・ルウルウ
- 著者:ジィップ
- 出版社:薔薇十字社
- 装丁:-(225ページ)
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ルウルウは現代のノルマンドの七面鳥の番人に扮している。それもそっくりそのままに写実に。襟の広く開いた膨らんだ上衣。袖は太糸のざらざらした白の絹。肩の周囲は襞がとってある。上のほうへいってよりの戻っている巻いた袖。白ペキン(支那の繻子)の大変短いジュプ(スカァト)。空色の絹の前掛け。これは大きなよだれ掛けのように全体に襞がとってあって、お腹の辺にポケットがあり、後ろでリボンで結んであり、そこでぎゆっと締めるので上下(うえした)が膨らむようになっている。後ろの膨れたところに林檎や林檎の花の大きな束がついている。白い絹を被せた木綿のボンネ。べつに技巧もなくただふわっと耳のところまで深く被るようになっている。ただ額のところと耳のところに毛をのぞかせてある。左側に林檎と林檎の花の束がつけてある。空色の絹の靴下と木靴。手に長い鞭を持ち、藁を詰めて造った素晴しく大きな七面鳥を小脇にかかえている。