
1946年生まれ。埼玉県浦和市(現・さいたま市)出身。早稲田大学政治経済学部卒業後、出版社勤務などを経て文筆業に。1985年より「サンデー毎日」誌上で連載コラムの執筆を開始、現在まで続く。著書に『小津ごのみ』『アメーバのように。私の本棚』『今夜も落語で眠りたい』『この世は落語』『歌舞伎のぐるりノート』『晴れた日に永遠が…』など多数ある。
- 著作:
中野 翠の書評/解説/選評
- 『マドゥモァゼル・ルウルウ』(河出書房新社)中野 翠
私が長年宝物のように思ってきた『マドゥモァゼル・ルウルウ』が、ついに新しい装いで出版されることになった。十九世紀中頃にフランスで生まれたジ…
解説 - 『私の恋愛教室』(筑摩書房)中野 翠
「恋愛はするものであって語るものではありません」決して読みやすい本ではない。スラスラスイスイ読み流せる本ではない。私なぞこうして図々しく「…
解説 - 『私の「漱石」と「龍之介」』(筑摩書房)中野 翠
読みたい新刊が次から次へと出てくるので、なかなかうまくいかないのだが、漱石は自分の今後の読書人生の中心に据えて読んでいきたいと思っている。…
書評 - 『梵雲庵雑話』(岩波書店)中野 翠
淡島寒月『梵雲菴雑話』富の偏在も悪くない。その名も宝受郎(とみお)、淡島寒月という愉快に芸術的な人物を生み出してしまうのだから。私が寒月の…
書評 - 『武士の娘』(筑摩書房)中野 翠
評論家の櫻井よしこさんが絶賛されたおかげか、書店では目立つように平積みになっていた。何しろタイトルが『武士の娘』(ちくま文庫)だし、著者は…
書評 - 『大菩薩峠〈1〉』(筑摩書房)中野 翠
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい――と最初に謝ってしまう。ある雑誌の仕事がきっかけになって『大菩薩峠』を読み始めたのだが、これが予想…
書評
中野 翠の読書日記/コラム/対談・鼎談