
1946年生まれ。埼玉県浦和市(現・さいたま市)出身。早稲田大学政治経済学部卒業後、出版社勤務などを経て文筆業に。1985年より「サンデー毎日」誌上で連載コラムの執筆を開始、現在まで続く。著書に『小津ごのみ』『アメーバのように。私の本棚』『今夜も落語で眠りたい』『この世は落語』『歌舞伎のぐるりノート』『晴れた日に永遠が…』など多数ある。
- 著作:
中野 翠の書評/解説/選評
- 『アメーバのように。私の本棚』(筑摩書房)中野 翠
文庫版あとがき平成の初めから今に至るまで――。約二十年の間に書いた書評の中から、特に「これは残したい」と思ったものを中心に選んで、一冊にまと…
後書き - 『ボロ家の春秋』(筑摩書房)中野 翠
『ボロ家の春秋』(『梅崎春生 (ちくま日本文学全集)』(筑摩書房)収録)空手だか柔道だか知らないが、「寸止め」というのがあるらしいじゃないか。相…
解説 - 『私の幸福論』(筑摩書房)中野 翠
不幸にたえる術としての幸福論福田恆存は一九九四年十一月二十日に亡くなった。オウム真理教の人びとによる地下鉄サリン事件も知らず、「援助交際」…
解説 - 『茗荷谷の猫』(文藝春秋)中野 翠
あんまり例のない、面白い趣向の小説だ。時代は江戸の終わりから東京オリンピックの昭和三十九年前後まで。場所は巣鴨に始まり千駄ヶ谷に終わる、二…
書評 - 『今戸心中―他二篇』(岩波書店)中野 翠
『変目伝』ヘメデン?! 思わず私は聞き返した。ニカ月ほど前、ある雑誌の仕事で久世光彦さんにお会いしたときのことだ(ALL REVIEWS事務局注:本書評…
書評 - 『夢十夜 他二篇』(岩波書店)中野 翠
「ちょうどこんな晩だったな――という、あの言葉はこわかった」と作家の夢枕獏さんが言った。先日、マンガ好きの人たちのおしゃべりの会に私も同席さ…
書評