語れ、内なる沖縄よ――わたしと家族の来た道 / エリザベス・ミキ・ブリナ
語れ、内なる沖縄よ――わたしと家族の来た道
  • 著者:エリザベス・ミキ・ブリナ
  • 翻訳:石垣 賀子
  • 出版社:みすず書房
  • 装丁:単行本(360ページ)
  • 発売日:2024-02-20
  • ISBN-10:4622096684
  • ISBN-13:978-4622096689
内容紹介:
「わたしは一編の沖縄の物語。一編のアメリカの物語」(第26章より)1970年代はじめの嘉手納のナイトクラブ。戦後間もない沖縄で生まれ育った母と、ベトナム帰還兵だったイタリア系アメリカ人… もっと読む
「わたしは一編の沖縄の物語。一編のアメリカの物語」(第26章より)
1970年代はじめの嘉手納のナイトクラブ。戦後間もない沖縄で生まれ育った母と、ベトナム帰還兵だったイタリア系アメリカ人の父はそこで出会った。ふたりのあいだに生まれた著者は、ニューヨーク州北部の町の白人文化のなかで育つ。アジア系のマイノリティとしてアメリカ社会に生きる葛藤は、英語が不得手でまわりとちがう母への反発と軽視へと変わり、その背景にある沖縄の言葉や文化も遠ざけてきた。
しかし、仕事や恋愛でさまざまな経験を重ねるなかで、異国で母が抱えていた苦悩、言語の壁、沖縄・日本・アメリカのあいだの不均衡な力関係に気づき、母に対する見方は変化していく。さらに、両親と沖縄を訪れて親族と触れ合い、豊かで複雑な歴史を学ぶなかで、内なる沖縄への自覚は徐々に強まっていった。
自身の半生と沖縄の歴史を織り交ぜてつづり、多くの書評で高く評価された回想記。

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