コード・グレー――救命救急医がみた医療の限界と不確実性 / ファーゾン・A・ナーヴィ
コード・グレー――救命救急医がみた医療の限界と不確実性
  • 著者:ファーゾン・A・ナーヴィ
  • 翻訳:桐谷 知未
  • 監修:原井 宏明
  • 出版社:みすず書房
  • 装丁:単行本(248ページ)
  • 発売日:2024-08-20
  • ISBN-10:4622097222
  • ISBN-13:978-4622097228
内容紹介:
「わたしは、たとえコード・ブルーやコード・ブラックに注目が集まりがちでも、結局のところ日々経験しているコード・グレー、つまり世界そのものに対して何を感じ、何を信じるかが試される微… もっと読む
「わたしは、たとえコード・ブルーやコード・ブラックに注目が集まりがちでも、結局のところ日々経験しているコード・グレー、つまり世界そのものに対して何を感じ、何を信じるかが試される微妙な瞬間こそが、救急室で、さらにはその外で遭遇する最も重要なドラマであることを学んだ」新型コロナウイルス禍、各国で救命救急室(ER)の逼迫がクローズアップされた。だが、コロナ禍以前からERの現場はとっくに危機を迎え、多くの医療従事者を失っていたのだ。ウイルスによってでなく、燃え尽き症候群や自殺によって―。花嫁衣裳のまま救急室に運び込まれ、処置のためにドレスを切り裂かれる女性。アルコール依存症のため毎日救急室と路上生活を行き来する男性。そして、ERでは治療することができず、見送ることしかできない患者たち…。ERの現場には、日々とてつもなく心を揺さぶられるシーンが訪れる。つねに死と向き合い、自身の善悪の概念を試され、複雑で予測不可能なERの現場。ニューヨークのERに勤める若き救急医が、率直な想いを巧みな構成で描くノンフィクション。

目次
第1部(死を告げるもの;医学の学位と子犬の対決;命を救う行為の猛烈な勢い;オーケストラとひとりの観客;必死に手がかりを探して ほか)
第2部(がんだった咳;ついに序章が始まった;お役所的な要求の不条理;死因―不明;知識は力か、無知こそ幸いか ほか)

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