東京の創発的アーバニズム: 横丁・雑居ビル・高架下建築・暗渠ストリート・低層密集地域 / ホルヘ・アルマザン+Studiolab
東京の創発的アーバニズム: 横丁・雑居ビル・高架下建築・暗渠ストリート・低層密集地域
  • 著者:ホルヘ・アルマザン+Studiolab
  • 出版社:学芸出版社
  • 装丁:単行本(ソフトカバー)(224ページ)
  • 発売日:2022-10-08
  • ISBN-10:4761528303
  • ISBN-13:978-4761528300
内容紹介:
世界のどこにもない東京の最大の魅力は、再開発ラッシュで危機に晒されるヒューマンスケールの商いや居住の集積にある。横丁、雑居ビル、高架下、暗渠等で営まれるパブリックライフを現地調査… もっと読む
世界のどこにもない東京の最大の魅力は、再開発ラッシュで危機に晒されるヒューマンスケールの商いや居住の集積にある。横丁、雑居ビル、高架下、暗渠等で営まれるパブリックライフを現地調査とデータ解析により図解。大企業主導の再開発から、ボトムアップでレジリエント=創発的な都市設計へのシフトを説く画期的都市論。

【目次】
1 東京に探る都市設計の創発的アプローチ
1.1 東京の魅力を構成する五つの都市パターン
1.2 企業主導アーバニズムが招いた危機
1.3 戦後の歴史から東京の未来を探る
1.4 東京を六つの地域モデルに分解する
1.5 ダイナミックで親密な都市構造はいかに発生するか
1.6 都市を設計する創発的アプローチ

2 横丁
2.1 ディープな東京を発見する横丁
2.2 横丁とは?
2.3 闇に隠れた始まり、不透明な未来
2.4 スタートアップを支える現代の横丁
2.5 新宿・ゴールデン街:世界一密集した飲み屋街
2.6 渋谷・のんべい横丁:再開発を免れた極小の飲み屋街
2.7 西荻窪・柳小路:多国籍感あふれるローカルな飲み屋街
2.8 横丁から学ぶこと
Case01 新宿・ゴールデン街
Case02 渋谷・のんべい横丁
Case03 西荻窪・柳小路

3 雑居ビル
3.1 誰も語らない、東京を象徴する建築
3.2 雑居ビルとは?
3.3 建物はどのようにして雑居ビルになるのか?
3.4 新宿・靖国通り:多様な業種が集積した歓楽街
3.5 神楽坂通り:規制緩和と闘う江戸情緒漂う商店街
3.6 新橋・烏森地区:駅前広場の喧騒を逃れた裏路地の小さな賑わい
3.7 雑居ビルから学ぶこと
Case04 新宿・靖国通り
Case05 神楽坂通り
Case06 新橋・烏森地区

4 高架下建築
4.1 高架下に広がる都市空間
4.2 高架下建築の100年の変遷
4.3 アメ横:400店がひしめく高架下商店街
4.4 高円寺:気さくでオープンな都心周縁の商店街
4.5 銀座コリドー街:高速道路下の出会いの聖地
4.6 高架下建築から学ぶこと
Case07 アメ横
Case08 高円寺
Case09 銀座コリドー街

5 暗渠ストリート
5.1 東京を流れる川のようなストリート
5.2 日本のストリートライフを退屈にする政策
5.3 暗渠ストリートの歴史
5.4 原宿・モーツァルト通り~ブラームスの小径:商業地の喧騒を癒すオアシス
5.5 代々木の裏通り:住宅街のプライベートとパブリックの狭間
5.6 九品仏川緑道:緑地に変えて実現した豊かなパブリックライフ
5.7 暗渠ストリートから学ぶこと
Case10 原宿・モーツァルト通り~ブラームスの小径
Case11 代々木の裏通り
Case12 九品仏川緑道

6 低層密集地域
6.1 都市を埋め尽くす膨大な住宅
6.2 低層密集地域とは?
6.3 低層密集地域の魅力
6.4 政策や経済の複合的要因で変質した住宅地
6.5 東中延:都心周縁に広がる典型的な生活空間の集積
6.6 月島:人工島のグリッドの街区が育んだ公共性
6.7 北白金:都心に残された再開発の緩衝地帯
6.8 低層密集地域から学ぶこと
Case13 東中延
Case14 月島
Case15 北白金

7 新しい東京学を目指して
7.1 東京学の六つのアプローチ
7.2 自己オリエンタリズム:東京学の「日本人論」
7.3 東京を批評する新しいアプローチ

8 企業主導アーバニズムから、創発的アーバニズムへ
8.1 東京で拡大する企業主導アーバニズム
8.2 企業主導アーバニズムの失敗の要因
8.3 均質化の口実としての安全
8.4 創発的アーバニズムvs.企業主導アーバニズム
8.5 創発的な都市づくりを実現するため

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