インセスト―アナイス・ニンの愛の日記 無削除版 1932~1934 / アナイス ニン
インセスト―アナイス・ニンの愛の日記 無削除版 1932~1934
  • 著者:アナイス ニン
  • 出版社:彩流社
  • 装丁:単行本(509ページ)
  • 発売日:2008-03-03
  • ISBN-10:4779113172
  • ISBN-13:978-4779113178
内容紹介:
アナイス・ニンが生涯をとおして書き続けた日記。無削除版第2巻、待望の翻訳出版。夫、ミラー、アランディ、アルトー、ランク……そして父との“愛”。他者との関係のなかで、複雑に屈折する自… もっと読む
アナイス・ニンが生涯をとおして書き続けた日記。
無削除版第2巻、待望の翻訳出版。
夫、ミラー、アランディ、アルトー、ランク……そして父との“愛”。
他者との関係のなかで、複雑に屈折する自己の内面を深く見すえた膨大な記録。

1930年代パリ——夫、従弟、作家ヘンリー・ミラー、ミラーの妻ジューン、精神分析学者ルネ・アランディ、詩人アントナン・アルトーとの錯綜する関係を生きていたころ、ニンは10歳で別れた父と再会する。
自分を捨てた父への「読まれない手紙」として『日記』を書きはじめたニンは、長年にわたる複雑な思いを秘めながら、父と二人だけの濃密な9日間を過ごすが、そのあとに残ったのはさらなる混沌だった。そして彼女は、高名な精神分析学者オットー・ランクのもとを訪れる……。

ニンの弟は、本書を姉の創作であると位置づけ、出版に最後まで強硬に反対したが、インセスト・タブーを乗り越えることにより、人間として、芸術家として成熟していったニンの克明な記録は、文学史上、比類ないものである。

■書評……『週刊文春』「私の読書日記」立花隆氏(2008年4月10日号)
     『週刊現代』「リレー読書日記」桜庭一樹氏(2008年5月3日号)
     『図書新聞』矢口裕子氏(2008年6月21日)
     『英語青年』大野朝子氏(2009年2月号)
     (社)日本図書館協会 選定図書

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