ビジネス・ノンフィクション!
ホンダのスーパーカブが60周年を迎えた。
1958年(昭和33年)に創業者・本田宗一郎が生み出したこの小型オートバイは、「乗って楽しく、燃費よく、壊れない」という、
今も変わらぬブランド価値とともに、日本はもちろん世界中で受け入れられ、その累計生産台数はついに1億の大台を突破した。
これは約2,100万台を生産したVW・ビートルや、約1,500万台を生産したT型フォードといった歴史的名車たちを凌駕する、おびただしい記録だ。
1億台達成の要因は、もちろん海外での普及が大きなファクターだ。取材を進めていくうちに、誕生以来、ホンダの海外進出を先導し続け、
世界中で庶民の暮らしに深く浸透してきたことだけでなく、その道のりが決して平坦なものではなかったことがわかってきた。
各国の地勢や文化、物価の違いはもちろん、戦争や経済不安、コピー商品の台頭…といった数々の困難が立ちはだかっていたのだ。
スーパーカブと世界のホンダマンたちは、これをいかにして乗り越えてきたのか?
本田宗一郎がスーパーカブに埋め込んだDNAとは?
そして2億台達成を目論むホンダが見据える次なるシナリオとは――?
二輪四輪ビジネスに精通し、本田宗一郎を徹底取材した経験をもつ著者が、日本はもちろん中国や東南アジア、南米の各国を精力的に取材。
この歴史的モビリティをめぐるビジネスの全貌を世界で初めて解き明かした。
ホンダファン、カブファンはもちろん、ビジネスパーソン必読のビジネス・ノンフィクション!
【目次】
序章 一億台突破
第一章 最初の一台
第二章 立体商標登録
第三章 日本からアメリカへ
第四章 ヨーロッパ、そしてアジアへ
第五章 ふたつのスーパーカブ・パラダイス
第六章 ふたつの最前線 南米と中国
第七章 ふたたび日本のスーパーカブ
あとがき
【著者プロフィール】
中部 博
1953年生まれ。週刊誌記者、テレビ司会者などジャーナリスト時代を経てノンフィクションの書き手となる。主な著書に『HONDA F1 1000馬力のエクスタシー』(集英社)、
『いのちの遺伝子・北海道大学遺伝子治療2000日』(集英社)、『ホンダ式』(東洋経済新報社)、『定本 本田宗一郎伝』(三樹書房)、
『炎上―1974年富士・史上最大のレース事故』(文藝春秋)などがある。日本映画大学「人間総合研究」非常勤講師。
ALL REVIEWS経由で書籍を購入いただきますと、
書評家に書籍購入価格の0.7~5.6%が還元されます。
ALL REVIEWS経由で書籍を購入いただきますと、書評家に書籍購入価格の0.7~5.6%が還元されます。