〔原著〕Charles Ralph Boxer,The Christian Century in Japan 1549-1650, University of California Press,(1951) second printing,corrected,1967.
●原史料の読解と深い学識を備えた英国人・ボクサーの名著
各地の文書館が所蔵するイエズス会原史料を渉猟し、高い教養と当該時代に関する深い学識を備えた、英国人研究者のチャールズ・ラルフ・ボクサー(1904-2000)。1951年に初版が刊行されてから70年が経過した今日でも必読すべき本書、本邦初の日本語訳で公刊。
●キリシタン時代の日本を世界史的な視野から俯瞰
カトリック教会関係者やカトリック側から歴史を見る外国人研究者が断然優位に立つ中で、著者ボクサーは、キリシタン時代の日本を世界史的視野から俯瞰し、大航海時代の日本におけるカトリック布教を、通史的に著述し、極めて有意義な史観を有する。
●国内史的、カトリック的思考を省察
日本史上初めて価値観を異にする諸外国との関係、カトリックとの関係が、重要な史的要因となるキリシタン時代。キリスト教徒ではあるが非カトリックの学識深いイギリス人ボクサーの歴史に対する見方や解釈は、これまでの国内史的、カトリック的思考を省察するきっかけとなる。そうした中、キリシタン布教は大航海時代の所産であることを明確に示す。
●キリシタン交渉史の第一人者による翻訳と解説
訳者の高瀬弘一郎は、研究書『新訂増補 キリシタン時代対外関係の研究』や史料集『モンスーン文書と日本―十七世紀ポルトガル公文書集―』(いずれも八木書店刊)などを著したキリシタン交渉史の第一人者。本書の末尾には、訳者による解説と索引を付す。その他の書店
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