『PK ~最も簡単なはずのゴールはなぜ決まらないのか?~』(カンゼン)
陣野 俊史
ゴールラインからわずか12ヤード(11メートル)のペナルティスポットから、静止したボールを蹴るだけだ。
ところが、考案されてから120年以上が経つPKの歴史には、数々のドラマが生まれ、ミスによって流された涙は川になるほどだ。
簡単なはずのPKがなぜとんでもなくむずかしくなってしまうのか?
PKに成功する秘訣とはいったい何だろう?
その答えを求めて本書の著者ベン・リトルトンは世界中を駆け巡った。
試合中のPKとPK戦を詳細に分析した学者に会い、PKに強い選手とセーブ率の高いGKに食い下がって彼らの業務秘密を聞き出し、プレッシャーがかかるPK戦において選手が影響を受ける身体的、心理的な要素を専門家に取材した。
ときには自ら実験台になって、教えられた秘訣を試してみるところまでやってのけた。
本書はPKをスポーツ、科学と文化史などさまざまな側面から考察した画期的な著書である。
本書を一読すれば、サッカー関係者は長年頭を悩ませてきた「どうすればPKに強くなれるか?」という命題の回答がきっと見つかるだろう。
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