『実力も運のうち 能力主義は正義か?』(早川書房)
永江 朗
「親ガチャ」「自助」「学歴差別」……新たな階級社会と未曾有の分断、その根源を問う一冊
努力して高い能力を身につけた者が、社会的成功とその報酬を手にする。こうした「能力主義(メリトクラシー)」は一見、平等に思える。だが、本当にそうだろうか? ハーバード大学の学生の3 分の2 は、所得分布で上位5 分の1 にあたる家庭の出身だ――。「やればできる」という言葉に覆い隠される深刻な格差を明るみに出し、現代社会の「正義」と「人間の尊厳」を根本から問う。NHK 教育テレビ(現E テレ)で放送された「ハーバード白熱教室」でも知られる人気講義を手がけるマイケル・サンデル教授の新たなる主著。
学歴社会、格差問題、さまざまな社会問題が山積する現代において、真に正義にかなう共同体は実現できるのか?
解説:本田由紀(東京大学大学院教育学研究科教授)
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