『老人漂流社会』(主婦と生活社)
永江 朗
病院や介護施設をたらい回され「死に場所」を持てない男性、自宅を失った高齢者の「終の住処」と化した三畳一間の宿泊所、自分も周りも気づかずホームレスになってしまった認知症の高齢者など、超高齢社会に住む我々が目を背けてはならない現実を徹底取材。
自分の居場所を自分で選べずに「漂流」してしまう現状に警鐘を鳴らしつつ「奇跡の共同住宅」という希望の光も示すノンフィクション。
【「はじめに」より】
この本では、番組では伝えきれなかった「自らの老後を、自らで選ぶ」ということの難しさと大切さについて、詳しく伝えようと試みている。(中略)
自らの老後と向き合うとき、どうすれば「自分らしい“終の住処”」を見つけ出せるのか、現実的な目線で老後の選択肢を提示したい、と思ったためだ。
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