拡張生態系ーー生命から照らす人類・地球・科学の未来
- 著者:舩橋 真俊
- 出版社:祥伝社
- 装丁:単行本(ソフトカバー)(696ページ)
- 発売日:2025-11-04
- ISBN-10:4396618514
- ISBN-13:978-4396618513
- 内容紹介:
- 地球環境の問題に直面する人類が根本的に取り組むべきこととは何か?従来の生物学を超え、20カ国で実装されて、世界が注目する「拡張生態系」。その全貌と考え方を初めて明かす。養老孟司… もっと読む地球環境の問題に直面する人類が根本的に取り組むべきこととは何か?
従来の生物学を超え、20カ国で実装されて、世界が注目する「拡張生態系」。
その全貌と考え方を初めて明かす。
養老孟司氏(解剖学者)推薦!
「拡張生態系という概念の導入で、これまでの生態系や種の多様性という概念がより輪郭鮮明になり、考えやすく、行動しやすくなった。」
森田真生氏(独立研究者)推薦!
「「人間」を圧倒的に超えたスケールの希望が、本書には描き出されている。読後、これまで見ていたはずの世界には、もう戻れなくなっているだろう。」
松田法子氏(生環境構築史)推薦!
「持続の危機に瀕しているのは地球ではなく、そこで人間が構築した社会のほうだ。拡張生態系は現代文明の崩壊に先手を打つ、人類未到の旅への出発点となる。」
安田洋祐氏(経済学者)推薦!
「危機の根源は人口増加ではない――それは社会システムだ。生命科学と社会科学をつなぐ壮大な拡張生態系の未来へ、いざ。」
*
生命が発生するところには必ず生態系が生まれ、
生態系なしにはどのような生物も存続不可能である
生態系は、経済から見れば制約要因となるが、すべての生命体を包摂する分割不可能な基礎単位である。
生命が発生するところには必ず生態系が生まれ、また生態系なしにはどのような生物も存続不可能だからだ。人間も、その生態系から生まれ、生態系に生きる存在である。
本書の提示する「拡張生態系」は、人間活動が新たに生態系の多様性や機能を拡張し、食料問題や環境問題を根本から解消する一大パラダイムである。
*
文明の基盤は表土だ――
第1 章 なぜ、生物多様性が大切なのか?
第2 章 人間による生態系の拡張
第3 章 シネコカルチャー
第4 章 拡張生態系というパラダイム
第5 章 拡張生態系の社会実装に向けて
第6 章 人間と自然の新たな関わり
終 章 自然状態の生命科学に向けて
■補論1 コンピュータサイエンスから見た気候変動
■補論2 生理最適と生態最適の統合理論まとめ
■補論3 自然-社会共通資本に根差した理想通貨
【著者プロフィール】
舩橋真俊(ふなばし・まさとし)
1979 年生まれ。東京大学獣医学課程を修了、獣医師国家資格を保持。同大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻を首席卒業、卒業時に柏キャンパス修士総代表を務める。フランス政府給費留学生および文科省奨学生として渡仏し、École Polytechnique 大学院Centre de Recherche en Epistémologie Appliquéeにて複雑系の研究を行ない、Ph.D を取得。物理学博士。
2010 年より(株)ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)でシネコカルチャーをはじめとする拡張生態系の研究開発および社会実装を推進している。
2015 年よりアフリカでの展開を開始し、シネコカルチャーアフリカ研究教育センターを設立、現地で6 回にわたる国際シンポジウムを開催し、10 年間でサブサハラを中心に20 カ国にパイロット圃場を開設。協力者は世界30 カ国以上に広がる。その間、2018 年3 月~ 2021 年3 月に国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)の招聘主任研究員。2018年3 月に研究成果の社会還元を目的とした一般社団法人シネコカルチャーを設立し、2021 年4 月に拡張生態系に関する事業化を推進する株式会社SynecO を設立した。2019 年9 月よりパリ複雑系研究所アソシエートフェロー。2022 年7 月より京都大学社会的共通資本と未来寄附研究部門の特定教授、2025 年4 月より同beyond 2050 社会的共通資本研究部門の特任教授。2023 年7 月よりソニーCSL に超領域的研究組織としてトランスバウンダリーリサーチラボを新設し、リサーチディレクターを務める。Nature Research をはじめとする学術誌への論文発表・関連学会の基調講演・国際機関発行レポートへの貢献など多数。
その他の書店
ALL REVIEWS経由で書籍を購入いただきますと、
書評家に書籍購入価格の0.7~5.6%が還元されます。
ALL REVIEWS経由で書籍を購入いただきますと、書評家に書籍購入価格の0.7~5.6%が還元されます。















