煩悩の文法―体験を語りたがる人びとの欲望が日本語の文法システムをゆさぶる話
- 著者:定延 利之
- 出版社:筑摩書房
- 装丁:新書(200ページ)
- ISBN-10:4480064389
- ISBN-13:978-4480064387
- 内容紹介:
- 「文法的に問題だ」というのは、なにが問題なのだろうか。私たちは日常それほど理知的にことばを扱っているわけではない。立派そうな文法が、私たちの合理的でないおしゃべりから出来上がって… もっと読む「文法的に問題だ」というのは、なにが問題なのだろうか。私たちは日常それほど理知的にことばを扱っているわけではない。立派そうな文法が、私たちの合理的でないおしゃべりから出来上がっていることは案外多い。本書では、そんな例として「体験の文法」を取り上げる。人は誰しも、体験を語りたがるという煩悩を抱えている。体験の文法は、ときに知識の文法をやすやすと超える。体験が「状態」をあざやかに「デキゴト」化する不思議なデキゴトを体験してください。
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