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のけ者 / エマニュエル・ボーヴ
のけ者
  • 著者:エマニュエル・ボーヴ
  • 翻訳:渋谷 豊
  • 出版社:白水社
  • 装丁:単行本(314ページ)
  • 発売日:2010-05-01
  • ISBN-10:4560080674
  • ISBN-13:978-4560080672
内容紹介:
かつては「深窓の令嬢」でありながら、どこの馬の骨とも知らぬ移民の若者と駆け落ちし、長年消息を絶っていたルイーズ・アフタリオンは、ある日、夫の忘れ形見ニコラを連れ、姉を頼ってパリに… もっと読む
かつては「深窓の令嬢」でありながら、どこの馬の骨とも知らぬ移民の若者と駆け落ちし、長年消息を絶っていたルイーズ・アフタリオンは、ある日、夫の忘れ形見ニコラを連れ、姉を頼ってパリに舞い戻る。だが、姉夫婦の冷たい仕打ちに耐えかね、親子はホテル暮らしを決意。やがてその宿代も滞納し、徐々に宿泊先のランクを下げていく。
金の工面の担当は息子のニコラ、方法はもっぱら無心。親類や友人、また行きずりの誰かから金を借りては、踏み倒していく。決して悪気はないのだが、「貧乏貴族」アフタリオン親子は、ついつい調子に乗って、分もわきまえず、すぐに浪費してしまうのだ。
追い詰められたニコラは、ようやく郊外の工場に働き口を見つけるが、厳しい規律や表層的な人間関係に疲れ、たった二週間で突然の出社拒否。とうとう母親も精神のバランスを崩し、借金の当ても遂になくなり、親子は破滅へと向かっていく--。
一見、救いのない凄惨な話にも思えるが、かのベケットから「心に沁みる細部のセンス」と称えられたボーヴの筆は、<どん底>の中にも、驚くべき詩情や安らぎ、可笑しみを描き出す。疎外感・劣等感・被害妄想......現代人の心の暗部をとびきりの抒情で詠いあげた、ボーヴの傑作小説。

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