書評

『超高級老人ホームに入ってみた』(集英社)

  • 2026/09/24
超高級老人ホームに入ってみた / 平野 悠
超高級老人ホームに入ってみた
  • 著者:平野 悠
  • 出版社:集英社
  • 装丁:新書(224ページ)
  • 発売日:2026-07-17
  • ISBN-10:4087214214
  • ISBN-13:978-4087214215
内容紹介:
日本屈指のライブハウス「ロフト」創業者が、千葉県鴨川市にある入居金6000万円の超高級老人ホームに入居した。海が見える高層階に住み、館内は食堂、バー、図書館、露天風呂、ジム、カラオケ… もっと読む
日本屈指のライブハウス「ロフト」創業者が、千葉県鴨川市にある入居金6000万円の超高級老人ホームに入居した。
海が見える高層階に住み、館内は食堂、バー、図書館、露天風呂、ジム、カラオケ、ビリヤードなど高級ホテル並みの豪華施設が揃っているうえ、スタッフも親切で、提携する病院によるサポートも完璧、全く不満のない老後を送るはずだったのだが――。
わずか2年でそこを去ることになった著者が、富裕層の住人の知られざる実態と共に、自らの入居から退去までの顚末を面白おかしく、そして哀しく綴る体験記。

◆目次◆
第1章 「やすらぎの郷」を求めて
第2章 ここは天国か?
第3章 海と孤独と自由と
第4章 そして、ホームを出る

ALL REVIEWS経由で書籍を購入いただきますと、書評家に書籍購入価格の0.7~5.6%が還元されます。

著者はライブハウス「ロフト」の創業者。入居金6031万円+月額利用料約19万円の老人ホームに入ったものの、2年で退去するに至った顚末(てんまつ)を記す。驚き、笑い、呆(あき)れ、そして人生の幕引きについて考えさせられるエッセイである。

76歳だった著者は、倉本聰脚本のドラマ「やすらぎの郷(さと)」の世界にあこがれ、理想の老人ホームを探す。見つかったのは千葉県鴨川市の施設。大手不動産会社の経営で、有名総合病院との提携がウリだ。施設内には図書館やフィットネスルーム、スイミングプール、露天風呂があり、ビリヤードルームやシアタールームなど娯楽施設も充実。レストランやバーラウンジもある。

初めのうちは理想的な日々。窓からの眺望は素晴らしく、露天風呂も気持ちいい。だが、やがて退屈になってくる。他の入居者といまひとつ話が合わない。施設は豪華でも活気がない。鴨川の町にもなじめない。海を見て、音楽を聴いて、本を読んで、露天風呂に入って、散歩して、という毎日に倦(う)んでいく。しだいに東京へ出かけることが多くなり、ついには退去して東京に戻ることを決意する。ああ、終(つい)の住処(すみか)選びはむずかしい。
超高級老人ホームに入ってみた / 平野 悠
超高級老人ホームに入ってみた
  • 著者:平野 悠
  • 出版社:集英社
  • 装丁:新書(224ページ)
  • 発売日:2026-07-17
  • ISBN-10:4087214214
  • ISBN-13:978-4087214215
内容紹介:
日本屈指のライブハウス「ロフト」創業者が、千葉県鴨川市にある入居金6000万円の超高級老人ホームに入居した。海が見える高層階に住み、館内は食堂、バー、図書館、露天風呂、ジム、カラオケ… もっと読む
日本屈指のライブハウス「ロフト」創業者が、千葉県鴨川市にある入居金6000万円の超高級老人ホームに入居した。
海が見える高層階に住み、館内は食堂、バー、図書館、露天風呂、ジム、カラオケ、ビリヤードなど高級ホテル並みの豪華施設が揃っているうえ、スタッフも親切で、提携する病院によるサポートも完璧、全く不満のない老後を送るはずだったのだが――。
わずか2年でそこを去ることになった著者が、富裕層の住人の知られざる実態と共に、自らの入居から退去までの顚末を面白おかしく、そして哀しく綴る体験記。

◆目次◆
第1章 「やすらぎの郷」を求めて
第2章 ここは天国か?
第3章 海と孤独と自由と
第4章 そして、ホームを出る

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初出メディア

毎日新聞

毎日新聞 2026年9月12日

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