鰻 /
  • 編集:石川 博
  • 出版社:皓星社
  • 装丁:単行本(ソフトカバー)(288ページ)
  • 発売日:2016-12-05
  • ISBN-10:4774406236
  • ISBN-13:978-4774406237
内容紹介:
尾崎士郎に、次の戯詩がある。 蒲焼を食いたしと思えども 蒲焼はあまりに高し せめてはうなぎ屋の店先に立ちて うなぎの焼ける匂いをかいでみん日本人はウナギを、ご馳走であり、生態は… もっと読む
尾崎士郎に、次の戯詩がある。
蒲焼を食いたしと思えども
蒲焼はあまりに高し
せめてはうなぎ屋の店先に立ちて
うなぎの焼ける匂いをかいでみん

日本人はウナギを、ご馳走であり、生態は謎で、人に祟ることもある妖しい生き物と捉えて来た。本書ではそれぞれの側面を描いた作品を集めた。

このような作品を並べることで、従来のウナギ観に一石を投じることができたと思う。また、その投げ礫が、ウナギというフィルターの向うに現代文明の様相をあぶり出していれば幸いである。(編者・石川博)

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