
古代ギリシア・ローマから近現代に至る精神史を追跡し、限りなき連合の姿を甦らせつつ人間的営為の根源に迫る。
和辻哲郎文化賞、渋沢・クローデル賞、サントリー学芸賞受賞者である思想史家による渾身の書き下ろし、驚愕の4500枚!
なぜグレン・グールドは《ゴルトベルク変奏曲》を二度、録音したのか?
【目次】
凡例
プロローグ 遺されたアリア
第一部 プネウマのラプソディ Rhapsodia pneumatica
第Ⅰ章 ラプソディの時間
1 古典派とロマン派/2 ラプソドスの系譜/3 孤絶の時間
第Ⅱ章 グラウンド・バスの歌――古代~一二世紀
1 連合という理念/2 絶対的音楽性/3 動物磁気の淵源へ/4 神秘的なプネウマ/5 聴覚的連合
第Ⅲ章 ムシカ・ムンダーナの声――一三~一六世紀
1 近代のラプソドス/2 音楽とプネウマ/3 占星術と目的因/4 ハルモニアーの諸相/5 パラケルススの世紀/6 宇宙のポリフォニー
第Ⅳ章 デタシェの技法――一七世紀
1 近代科学とプネウマ論/2 作用因の台頭/3 「王」の時代/4 「悪魔」の顔5 磁気と医術/6 アーティキュレーションとの訣別/7 共感と同感/8 近代科学の葛藤/9 時代遅れのものたち
第二部 無限の連合 Associatio infinita
第Ⅴ章 ハーモニーの場所――一八世紀
1 魔術のメディア/2 連合と直観知/3 可能的なものと潜在的なもの/4 危険なプネウマ/5 プネウマなき生気論/6 情念の世界/7 世界市民のまなざし/8 霊媒の力能
第Ⅵ章 ポリフォニーの共同体――一九世紀
1 想像力の排除/2 それが考える/3 格闘するドイツ/4 情念の科学/5 生気論の近代/6 超越論的な目的因/7 トリレンマの向こうへ
第Ⅶ章 クオドリベットの残響――二〇世紀へ
1 革命の中で/2 スピリテュアリスムの射程/3 磁気術師の系譜/4 プルードンとマルクス/5 プネウマの資本論/6 流体から暗示へ/7 連合の音楽/8 催眠状態という問い/9 失語症研究/10 ラプソディと永遠回帰/11 心霊研究/12 二〇世紀の魔術/13 理性への恐れ/14 共同体の原理/15 夢解釈と星解釈/16 パサージュの中で/17 無限の連合/18 生気論としての唯物論/19 シュルレアリスム
エピローグ アリア・ダ・カーポ
後記/書誌/人名・作品名索引
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