『彼女のひたむきな12カ月』(DU BOOKS)
鹿島 茂
19歳のアンヌの葛藤と成長を描く、自伝的小説。
受験勉強に励んでいたアンヌは、1966年6月のある日、新進気鋭の映画監督ジャン=リュック・ゴダールに手紙を送る。
それが彼女の運命を変えてしまうことになるとは、考えもせずに――。
1966年~1967年、それは古き良きブルジョワ文化と若者たちの新しい文化がせめぎ合い、政治と芸術が混沌と共存していた時代。
当時、毛沢東思想の影響を受けていたゴダールは、やがてアンヌを主役に据え、映画『中国女』を撮影することになる。
ゴダール自身や祖父モーリヤック、哲学者フランシス・ジャンソン、映画評論家ミシェル・クルノ、ジャン=ピエール・レオ、ジュリエット・ベルト、フランソワ・トリュフォー、ジャック・リヴェット、ジャンヌ・モロー……その時代を彩る綺羅星のごとき人々に囲まれて過ごした激動の1年間を、アンヌ・ヴィアゼムスキーが生き生きとした筆致で描く。
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