『万葉集と日本人 読み継がれる千二百年の歴史』(KADOKAWA/角川学芸出版)
上野 誠
日本人の万葉集物語『百人一首』には、「春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣干すてふ 天(あま)の香具山」とあるが、『万葉集』では「春過ぎて 夏来…
書評
国学院大学大学院文学研究科博士課程満期退学。博士(文学)。奈良大学文学部教授。
第12回日本民俗学会研究奨励賞、第15回上代文学会賞、第7回角川財団学芸賞、第20回奈良新聞文化賞受賞。『古代日本の文芸空間』(雄山閣出版)、『万葉体感紀行』(小学館)、『大和三山の古代』(講談社現代新書)、『魂の古代学――問いつづける折口信夫』(新潮選書)、『万葉挽歌のこころ――夢と死の古代学』(角川学芸出版)など著書多数。
万葉文化論の立場から、歴史学・民俗学・考古学などの研究を応用した『万葉集』の新しい読み方を提案。近年執筆したオペラの脚本も好評を博している。