『決定版カフカ短編集』(新潮社)
橋爪 大三郎
この物語はまるで本物の誕生のように脂や粘液で蔽われてぼくのなかから生れてきた——。
(カフカ1913年2月11日の日記より)
父親との対峙を描く「判決」、特殊な拷問器具に取り憑かれた士官を取材する「流刑地にて」、檻の中での断食を見世物にする男の生涯を追う「断食芸人」……。遺言で原稿の焼却を頼むほど自身の作品への評価が厳しかったカフカ。その中でも自己評価の高かった15編を厳選した、カフカ短編集の決定版。
判決
火夫
流刑地にて
田舎医者
断食芸人
父の気がかり
天井桟敷にて
最初の悩み
万里の長城
掟の問題
市の紋章
寓意について
ポセイドーン
猟師グラフス
独身者の不幸
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