土になる / 坂口 恭平
土になる
  • 著者:坂口 恭平
  • 出版社:文藝春秋
  • 装丁:単行本(270ページ)
  • 発売日:2021-09-14
  • ISBN-10:4163914285
  • ISBN-13:978-4163914282
内容紹介:
今、僕は自分自身と完全に一つになったような気がする。それ以上の平安がどこにあるだろうか。それが鳥であり、猫であり、虫じゃないか。地に足をつけるとは、このことを言うのではないか。土… もっと読む
今、僕は自分自身と完全に一つになったような気がする。それ以上の平安がどこにあるだろうか。それが鳥であり、猫であり、虫じゃないか。地に足をつけるとは、このことを言うのではないか。土に聞くまでもない。僕が土になったのだから――。

有明海を望み、雲仙岳を見晴らし、故郷の河内につながる熊本の地で、師匠ヒダカさんの背中を見ながら畑を始めた。日々畑に足を運び、成長する野菜たちと向き合うこと。それは生まれてこのかた、土から遠く離されていたことに気づき、生命を取り戻していく過程そのものだった。

作ること、変化することをめぐる冒険。
『0円ハウス』『独立国家のつくり方』に連なる著者の到達点。
ヘンリー・ソロー『森の生活』、現代版誕生!!


土になった坂口恭平の目玉を借りて、
僕らは日頃見えないものを目の当たりにするのだ
――土井善晴


装画・口絵(16ページ) 坂口恭平

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