『僕は珈琲』(光文社)
鴻巣 友季子
大ヒット作『珈琲が呼ぶ』から5年。
片岡義男が新たに書き下ろした52篇の珈琲エッセイ。
貴重な写真も38点掲載。
喫茶店を舞台にした短編小説も特別収録、
エッセイでは、その創作過程までも明かす。
大瀧詠一/スティーヴ・マックイーン/男はつらいよ/刑事コロンボ/植木等/
チャールズ・ブロンソン/歯科診察券/宮沢賢治/リチャード・ブローティガン/
髭面のエルヴィス/ドトールのミラノサンド/植草甚一/銭湯/天国と地獄/
モーニング・サーヴィス/大統領の陰謀/リック・ダンコ/危険な年齢……
52篇のエッセイに登場する人物、モノ、事柄は変幻自在。
これらがどう珈琲と関係してくるのか、片岡義男の筆致が冴える。
「遠く離れたところにぽつんとひとりでいるのが僕だ、
と長いあいだ、僕は思ってきた。
そのように自分を保ってきた、という自負は充分にあった」
(本文より)
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