佐藤幹夫『自閉症裁判』(洋泉社)、本田透『電波男』(三才ブックス)、浜野保樹『模倣される日本 映画、アニメから料理、ファッションまで』(祥伝社)他
米光 一成
世界は堂々と真似(まね)し始めた
機は熟した!〈経済大国〉から〈文化大国〉へ転換せよ
〈内容の一部〉
●『スター・ウォーズ』は黒澤映画
●深作欣二を引用した『キル・ビル』
●ディズニーVS手塚治虫の構造
●宮崎、大友、押井の存在感
●ゲイシャ、サムライ観の変遷
●止まらない日本料理店の増殖
●ルイ・ヴィトンと和文様
●近代日本の錯誤「脱亜入欧」
●アニメを「第二の浮世絵」にするな
●文化こそ最強最大の資源だ
ほか
<今こそ文化戦略を!世界は日本を真似ている>
経済力の復活を切望する日本。だが、今や海外が注目するのは日本の文化、とくにポップカルチャーである。彼らはそれをクール(カッコいい)と呼ぶ。〈模倣する国家〉は〈模倣される国〉へと変貌した。映画監督タランティーノは『キル・ビル』で堂々と深作欣二の手法を引用し、献辞を掲げた。日本アニメは世界を席巻し、数々の模倣を生んでいる。この現象はさらに料理、ファッション界にも及ぶ。はたして世界を魅了する日本文化の特質とは?
伝統的生活様式に根ざした美意識、多元的価値を認める世界観——
今こそわれわれはその意義を認識し、世界に広めるべく文化戦略を築くべきではないか。メディア学の俊英が提言する日本の指針!
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