NHKEテレの人気教養番組「100分de名著」のプロデューサーが、自身、感銘を受け、折にふれ愛読してきた名著を通じて、
組織人としての苦悩とどう折り合いをつけ、いかに生きるべきかを真正面から問い直した読書・人生論。単なる教養を超えて、
また小手先の処世術でもなく、生きること、働くこと、人間関係、幸福とは何か、老い・死ぬことについて、
自身の番組制作などの体験を交えつつ名著のエッセンス・読みどころを紹介しながら解を求めて言葉をつむいでいく。
悩める中間管理職、プロジェクトリーダーをはじめ、あらゆる組織人に共感と気づきをもたらす1冊。
◆各章の内容と名著
第1章 「夢」や「希望」はかなえられる?
・思いもよらない形でかなう「夢」や「希望」――フランクル『夜と霧』
・自分の中の未知なる可能性に出会う――河合隼雄『ユング心理学と仏教』
第2章 困難や挫折と向き合う
・「余白」として働いてみる――岡倉天心『茶の本』
・待つことの創造性――神谷美恵子『生きがいについて』
第3章 「働くこと」の意味とは?
・相手の本質を引き出す働き方――レヴィ=ストロース『月の裏側』
・働くことは、自らをいたわり、ねぎらうこと――宮沢賢治「なめとこ山の熊」
第4章 人間関係に悩んだときに
・対立する人の心を動かす――ガンディー『獄中からの手紙』
・どんなよい方向も偏れば具合が悪くなる――『維摩経』
第5章 「幸福」になるには?
・「成功」と「幸福」は異なる――三木清『人生論ノート』
・「星の時間」を準備するもの――ミヒャエル・エンデ『モモ』
第6章 「老い」と「死」を見つめる
・「老い」と上手につきあう――『荘子』
・死を「物語」として受け容れる――『歎異抄』
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