なぜだかお金が貯まらない。
それなのに、世の中にはなぜいつもお金に恵まれている人がいるんだろう?
何が自分とは違うんだろう――。
そんなふうに思ったことはないでしょうか?
もしかしたら、お金に関してうまくいかないその原因は、スキルや能力ではなく、根本的なマインドにあるかもしれません。
では、幸せなお金持ちだけが持っているマインドとはどんなものなのでしょうか?
本書では、かつて8億円の借金を経験しながらもその状況から抜け出し、その後、日本一の個人投資家・竹田和平さんを始めとした幸せなお金持ちから帝王学を学んできた著者が、自然と幸せに豊かになれちゃうウソのようなホントの話をお届けします。
本は物語スタイルで進んでいきますが、今回の記事では、特別に一部の要素を抜粋して、内容についてご紹介します。
お金と仲良くなるには、まず「慣れ」と「使い方」
もっとお金に「慣れ」よう!
お金と仲良くなる秘訣、その第一歩は「慣れること」です。とはいえ、いきなりそう言われても、ピンとこないかもしれません。
それに、「いつもお金には触れているけど……」と思うかもしれません。
では、そんな人に聞きます。本気で想像してみてください。
「あなたは、100万円を財布に入れて、平然と出歩けますか?」
どうでしょうか? 最近は、電子マネーも多いですが、試しにATMで100万円を下ろそうとしてみてください。
心がざわつきませんか?「盗られたらどうしよう」「落としたらどうしよう」と思った人もいるかもしれません。
ある意味、これが「お金に慣れているかどうか」の指標です。
お金に慣れていない人は、お金にモテない!?
ところでみなさんは、学生時代は男子校(女子校)だったでしょうか?僕も高校生の頃、男子校だったのですが、当時は女の子との交流がなくて、女の子と接することに慣れていませんでした。どうしたらいいかわからなかったのです。
その結果、彼女がなかなかできなかった……。
いざ目の前に女の子がいると、極度に緊張しちゃったり、逆に変に前のめりになってしまったりするんですよね。
そうすると、女の子のほうでも、そういう空気を察して「なんか居心地が悪い」「ちょっと恐い」と引いてしまう。
でも、これって実はお金も同じなのです。
お金に慣れていない人は、お金を扱うときに緊張したり、やたらと目を血走らせて追いかけようとしたりします。そういう人には、不思議とお金も寄っていきづらくなるのです。
じゃあどうしたらいいのかというと、まずは「お金に慣れること」。
僕のオススメは、「落としたら3カ月間、落ち込む額」を持ち歩いてみることです。
1万~2万円だと落ち込みはしますが、3カ月は引きずらないでしょう。
だからたとえば、月収程度の額を財布に入れて持ち歩いてみる(なくしても責任は持てないので、なくさないように注意してくださいね)。
もちろんこれは、一日ではなく、慣れるまで。
その額が財布に入っているのは何てことない、というくらい当たり前のようになるまで、持ち歩いてみてください。
それだけでも、あなたのお金の器を大きくする第一歩になるでしょう。
「使い方」を変えれば、「受け取り方」が変わる!
そして、お金と仲良くなるうえで大事なことは、「使い方」にも詰まっています。とはいえ、「お金が欲しいのであって、使い方を知りたいわけじゃない!」と思った人もいるでしょう。
でも、それでもお金の「使い方」から伝えるのには、ワケがあります。
それは、「稼ぎ方」をコントロールするより、「使い方」をコントロールするほうが簡単だから。そして「使い方」を変えれば、必ず「受け取り方」「稼ぎ方」も変わってくるから。
要するに「使い方」からアプローチするのが、もっとも効率的なのです。
「使い方」と「受け取り方」は表裏一体!?
では、その「使い方」で意識すべきことは何なのでしょう。それは、「投影」に気づくことです。
ちなみにここで言う「投影」とは、「自分が苦しいと感じることは、他者も苦しいと感じているだろう」、「自分がうれしいと感じることは、他者もうれしいと感じているだろう」というように、他者も自分と同じように考えているはずだと思うことです。
そしてこの「投影」は、お金を「使うとき」と「受け取るとき」にも作用します。
すなわち、普段使うときに「お金を払いたくない!」と思いながら使っている人というのは、自分が受け取るときも「どうせあの人は払いたくないのに、無理矢理自分に払っているんだろう」と無自覚のうちに思い込んでいるのです。
そう、「使い方」と「受け取り方」は表裏一体なのです。
日本人に多い「お金の受け取り下手」は、こうした無意識が作用しています。
お金をウェルカムする態勢がとれていない。むしろ、知らずしらずのうちに、自分で自分にお金を与えないようにしていたのです。
であるならば、どうすればいいか――。
まずは、お金を気持ちよく使えるようになる訓練から手をつける必要があるのです。
[書き手]:著者 本田晃一
本稿は『不思議とお金に困らない人の生き方』の一部の要素を抜粋して作成