20世紀を代表する巨匠とおよそ10年にわたり人生をともにした著者による唯一無二の回想録。1943年、戦時下のパリで出会い、二人の子供をもうけ、53年に別れるまでの日々が綴られている。
二人が出会った頃、ピカソは精力的に作品を発表する一方で、戦後のヨーロッパで絶大な人気を博し、政治的にも共産党員になるなど重要な出来事があった。私生活では、妻のオルガとその息子パウロ、愛人のマリー=テレーズとその娘マヤ、さらにもう一人の愛人ドラがいた。
他の愛人たちと違い、ピカソと同居生活を送った彼女は、誰も知ることのなかった日常生活を明かしながら、アイデアの源泉、創作の手順、芸術観、他の画家や彫刻家との関係などを本人の言葉とともに克明に記録し、類いまれな知性とユーモア、彼女自身の画家ならではの視点によって生き生きと伝えている。
原書の刊行は1964年。ピカソの生前に出版された本書は、世界中に大きな衝撃を与え、当人からの出版差し止め請求にも屈せず、ベストセラーとなった。著者の瑞々しい文章が、ひとりの女性の成長物語として、およそ半世紀ぶりの新訳でよみがえる。その他の書店
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