〈子供〉の誕生―アンシァン・レジーム期の子供と家族生活 / フィリップ・アリエス
〈子供〉の誕生―アンシァン・レジーム期の子供と家族生活
  • 著者:フィリップ・アリエス
  • 翻訳:杉山 光信,杉山 恵美子
  • 出版社:みすず書房
  • 装丁:単行本(440ページ)
  • 発売日:1980-12-11
  • ISBN-10:4622018322
  • ISBN-13:978-4622018322
内容紹介:
この書は、ヨーロッパ中世から18世紀にいたる期間の、日々の生活への注視・観察から、子供と家族についての〈その時代の感情〉を描く。子供は長い歴史の流れのなかで、独自のモラル・固有の感情をもつ実在として見られたことはなかった。〈子供〉の発見は近代の出来事であり、新しい家族の感情は、そ… もっと読む
この書は、ヨーロッパ中世から18世紀にいたる期間の、日々の生活への注視・観察から、子供と家族についての〈その時代の感情〉を描く。子供は長い歴史の流れのなかで、独自のモラル・固有の感情をもつ実在として見られたことはなかった。〈子供〉の発見は近代の出来事であり、新しい家族の感情は、そこから芽生えた。

かつて子供は〈小さな大人〉として認知され、家族をこえて濃密な共同の場に属していた。そこは、生命感と多様性とにみちた場であり、ともに遊び、働き、学ぶ〈熱い環境〉であった。だが変化は兆していた。例えば、徒弟修業から学校化への進化は、子供への特別の配慮と、隔離への強い関心をもたらしたように。

著者アリエスは、4世紀にわたる図像記述や墓碑銘、日誌、書簡などの豊かな駆使によって、遊戯や服装の変遷、カリキュラムの発達の姿を描き出し、日常世界を支配している深い感情、mentaliteの叙述に成功している。この書は「子供の歴史への画期的寄与にとどまらず、現代の歴史叙述の最良のもの」(P.Gay)、「この本がなかったなら、われわれの文化は、より貧しいものとなったであろう」(N.Y.Review of Books)と評された。

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