クレーとマルク 動物たちの場所 / パウル・クレー
クレーとマルク 動物たちの場所
  • 著者:パウル・クレー
  • 翻訳:新藤 真知,高橋 文子
  • 出版社:みすず書房
  • 装丁:単行本(96ページ)
  • 発売日:2025-04-12
  • ISBN-10:4622097710
  • ISBN-13:978-4622097716
内容紹介:
20世紀を代表する画家パウル・クレーと、クレーの同年代の友でよき理解者であり、その才能を誰よりも早く見出した〈青騎士〉の画家フランツ・マルク。第一次大戦下ヴェルダンの地でマルクが斃… もっと読む
20世紀を代表する画家パウル・クレーと、クレーの同年代の友でよき理解者であり、その才能を誰よりも早く見出した〈青騎士〉の画家フランツ・マルク。第一次大戦下ヴェルダンの地でマルクが斃れるまで、二人は家族ぐるみで交流し、多数の手紙や葉書を交わして絵画論や近況を伝えあった。そしてそこには、互いを思い遣るあたたかな絵が添えられていた。
二人が残した絵葉書、クレーによる動物を画題とする作品、そして動物を愛し描きつづけたマルクの作品を一冊に編み、ドイツ絵画史に残るひそやかな交感に光をあてる。

〈マルクがもしクレーに出会わなかったとしてもマルクはマルクであり続けただろうが、もしクレーがマルクに出会っていなければ、色彩画家への飛躍が同じ途を辿っていただろうか〉
――本書「マルクとクレー」より

〈マルクにとって抽象とは、動物たちの感じている世界だったのではないか、と思われてくる。動物たちを人間の見る世界に引き出すのではなく、動物たちの世界にそっと包んでおくような優しさが、マルクの絵からは感じられる〉
――本書「フランツ・マルクの生涯」より

パウル・クレーとフランツ・マルク。
交わされた絵葉書と描かれた作品のなかに響き合う
二人の画家の友情。

ALL REVIEWS経由で書籍を購入いただきますと、書評家に書籍購入価格の0.7~5.6%が還元されます。

この本の書評/解説/選評
ページトップへ