貝輪の考古学―日本列島先史時代におけるオオツタノハ製貝輪の研究 / 忍澤 成視
貝輪の考古学―日本列島先史時代におけるオオツタノハ製貝輪の研究
  • 著者:忍澤 成視
  • 出版社:新泉社
  • 装丁:単行本(384ページ)
  • 発売日:2024-04-10
  • ISBN-10:4787723057
  • ISBN-13:978-4787723055
内容紹介:
装飾品である貝輪は、そのかたち・色・艶・質感から古来より多くの人々を魅了してきた。本書は、とくにオオツタノハ製貝輪に着目し、縄文時代から弥生・古墳時代にかけての人々と貝との関わり… もっと読む
装飾品である貝輪は、そのかたち・色・艶・質感から古来より多くの人々を魅了してきた。本書は、とくにオオツタノハ製貝輪に着目し、縄文時代から弥生・古墳時代にかけての人々と貝との関わりについて、貝塚や墓などから出土した遺物と現在の生息状況の調査結果から論じる。装飾品に使われた貝を調べることで、当時の習俗・交易ルート・社会形態などさまざまな事柄がみえてくる。

〔目次〕
第Ⅰ章 食用の貝と利器用の貝
1 食糧としての貝:貝塚にみる食用貝
2 道具の材料になった貝:「搬入貝」の識別
3 貝製装身具:出現の古さと広範な分布の意味

第Ⅱ章 東日本における縄文時代の貝輪
1 縄文時代の「貝輪」の特徴
2 ベンケイガイ製の貝輪
3 貝輪素材変遷の理由
4 貝輪装着にかかわる習俗
5 各集落内で行われた「貝輪製作」
附節 特異なベンケイガイ打ち上げ地:千葉県鴨川市における追跡調査の記録

第Ⅲ章 東日本における弥生時代の貝輪
1 出土遺跡と貝輪の様相
2 弥生時代に使用された貝輪素材の特徴
3 現生貝調査成果からみた東日本弥生時代の貝輪の様相と展開

第Ⅳ章 東日本におけるオオツタノハ製貝輪
1 「西の貝の道」と「東の貝の道」
2 伊豆諸島を起点としたオオツタノハ製貝輪生産
3 南海産の「貝材」の流通と房総半島集落の役割
4 オオツタノハとともに伊豆諸島から運ばれた貝
5 南海産の貝製品を模造した土製品
6 タカラガイ・イモガイ製品にみる社会的役割

第Ⅴ章 九州地方における縄文時代の貝輪
1 九州地方出土貝輪の様相
2 東名遺跡出土の縄文時代早期における貝製装身具
3 飛

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