『草のみずみずしさ 〔感情と自然の文化史〕』(藤原書店)

本村 凌二
「草原」「草むら」「牧草地」「牧場」など、「草」という存在は、神聖性、社会的地位、ノスタルジー、快楽、官能、そして「死」に至るまで、西洋文化の諸側面に独特の陰影をもたらす表象の核となってきた。“感性の歴史家"の面目躍如たる、「草」をめぐる感情・欲求の歴史。
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【目次】
本書を読むにあたって(小倉孝誠)
序章
第1章 草と始原の風景
第2章 幼年時代と草――記憶
第3章 牧場の体験
第4章 牧草地あるいは「草の充足」
第5章 草、一時の避難所
第6章 小さな草の世界
第7章 「眠りよりも穏やかな草」(ルコント・ド・リール)
第8章 干し草刈りの匂い――草の仕事とその情景
第9章 社会的地位を示す草
第10章 「緑の草に白大理石の足が二本輝く」(ラマルチーヌ)
第11章 草、すなわち「大いなる姦淫」の場(エミール・ゾラ)
第12章 「死者の草」(ラマルチーヌ)
終章
訳者あとがき
原注/人名索引
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